ゲーミングスピーカーに革命をもたらすCRI SOLIDAS
株式会社CRI・ミドルウェアが、パイオニアが展開するゲーミングスピーカーシリーズ「SOUND TECTOR」に新しい音響システム「CRI SOLIDAS」を導入することが決まりました。この技術革新により、音響の世界に新たな扉が開かれています。
CRI SOLIDASとは?
CRI SOLIDASは、シンプルな回路とソフトウェア処理を組み合わせて構築されたデジタルサウンドソリューションです。汎用のワンチップマイコンやFPGA、Hブリッジ回路を使用することで、驚くほど高品質な音をコンパクトなサイズで実現します。
ゲーミングスピーカーへの応用
今回の協力によって、パイオニアのゲーミングスピーカー2製品は、CRI SOLIDASを通じて小型化かつ高音質化が図られました。日本国内での音響補正技術を提供するDirac Research ABの技術と、パイオニア独自のデジタル信号処理技術「BEAT BLASTER」が巧みに組み合わさることで、迫力のある爆音とクリアな立体音響が両立しています。
このようにCRI SOLIDASは、ただの音響システムに留まらず、エンターテインメント環境をも大きく変えつつあります。特に、今後は2025年春に開発用リファレンスキットを提供予定で、さらに多くの開発者がCRI SOLIDASの技術を活用できるようになります。
低ノイズ・高音質の実現
CRI SOLIDASの最大の特長は、低ノイズ性と高音質を両立できる点です。複雑な回路を必要とせず、数十万円クラスのハイエンドオーディオに匹敵するクオリティを実現しています。また、部品点数の削減により、コストと調達リスクも抑えることが可能となりました。これにより、省スペースでの設計も実現し、エコに配慮した製品の開発が進んでいます。
音響の未来とマーケットへの影響
今回、パイオニアの製品に導入されることで、一般の消費者にも手軽に高音質を体感できるチャンスが増えます。実際に、他の業界でもCRI SOLIDASを利用した開発が進行しており、今後5年内に年間1,000万台の出荷を目指す計画が示されています。この動きによって、音響システム全体の進化を促進することは間違いありません。
東京ゲームショウ2024での体験
さらに、2024年9月26日から29日には幕張メッセで開催される「東京ゲームショウ2024」において、CRIとパイオニアが共同出展し、ゲーミングスピーカーのデモンストレーションを行います。ポータブルゲーミングスピーカーやコンパクトフロントスピーカーを使用し、セガの「ソニック」とバンダイナムコの「ACE COMBAT™7: SKIES UNKNOWN」といった人気タイトルを、立体音響で体験することができます。
まとめ
このようにCRI SOLIDASは、音響技術における新たな地平を切り開く存在として、今後の展開が大いに期待されています。音声・映像に関連するテクノロジーの変革を進めながら、多くのユーザーに驚きと楽しさを提供することが、CRI・ミドルウェアの目指すところです。今後の音響システムの進化を見逃せません。