AI建物管理システム『管理ロイド』が大幅アップデート!
株式会社THIRDが提供するAI建物管理クラウドシステム『管理ロイド』が大規模なアップデートを実施しました。このアップデートにより、二次元バーコードスキャン機能とフロア単位での業務管理機能が追加され、特に大規模物件における建物管理業務の効率化が期待されています。
開発背景
不動産管理業務では、数名から数十名のスタッフが広大なフロアに点在する多数の設備を管理する必要があります。しかし、従来のシステムでは、点検アプリ内で該当の設備や点検項目を探すのに時間がかかることが課題とされていました。これを受けて、THIRD社は設備ごとに二次元バーコードを貼り付け、スキャンすることで関連する点検項目が即時に表示される機能を開発しました。これにより、アプリ上での設備検索の手間が省かれ、業務効率の向上が図れることが期待されています。
新機能の詳細
1. 二次元バーコードによる点検項目表示機能
新機能では、設備に二次元バーコードのシールを貼り付け、専用アプリでバーコードを登録します。バーコードをスキャンすると、その設備に関連する点検業務が自動的に表示されます。この機能により、複数の点検業務が必要な場合でも効率的に対応できるようになります。
例えば、給水ポンプに日常点検の「腐食、損傷、水漏れ等の有無チェック」と給排水ポンプ点検の「運転電流チェック」を行う際、以前はそれぞれ注意深くアプリで管理しなければなりませんでしたが、アップデート後はバーコードをスキャンするだけで両方の点検項目が同時に表示されるため、格段に効率が向上します。
2. フロア単位での業務管理機能
また、業務を従来の単位ではなく、フロア単位で管理できるようになりました。例えば、「空調設備点検」をフロアごとにシステム内で管理できるようにすることで、進捗管理や業務計画の策定がより迅速に行える仕組みを実現しました。この機能により、大規模物件においても管理業務を効率よく遂行することができます。
期待される効果
今回のアップデートによる効果は大きく、特に大規模物件における建物管理業務の効率化が見込まれます。二次元バーコードスキャン機能が導入されたことで、点検項目の検索にかかる時間が徹底的に削減され、フロア単位での業務管理機能により、計画的かつ合理的な業務の遂行が可能になります。これらの改善策が、業務効率向上や管理品質の向上につながることが期待されています。
AI建物管理クラウドシステム『管理ロイド』とは
『管理ロイド』は、不動産管理会社向けに開発されたAI-SaaSソフトウェアです。このシステムでは、業界特有の負担を軽減し、ペーパーレスで業務を進めることが可能です。具体的には、事務所への帰社後の報告書作成を不要にし、労働生産性の向上に寄与しています。さらに、AIの力を活用した検針ミスの防止や履行管理の一元化など、業務リスクを軽減する要素も組み込まれています。
また、遠隔監視オプションも提供しており、中央監視装置や外付けセンサーからのデータを連携することで、低コストでスマートビル化を実現することが可能になります。これにより、複数物件の一括監視と遠隔指示も行えるため、昼夜問わず業務の効率化が期待されます。
株式会社THIRDについて
株式会社THIRDは、2015年に設立されたスタートアップで、AI技術を駆使して不動産業界や建築業界のDXを推進しています。ゼネコン出身の工事現場監督が集まり、建築工事のコスト削減コンサルティングを主軸にスタートし、現在ではAI-SaaS型の「管理ロイド」や工事のコスト削減を実現する「工事ロイド」を提供しています。また、AIの受託開発事業も展開している注目の企業です。