中小企業が抱える「やらかし社員」の実態調査から見える採用の課題
最近の調査により、企業が直面している問題が浮き彫りになりました。それは【やらかし社員】、つまり自らの失敗を隠したり、上司の指示に従わないなど、職場の雰囲気を悪化させてしまう社員の存在です。ソルナ株式会社が中小企業(従業員数300名未満)の経営者や役員101名に対して実施したこの調査では、採用段階での「やらかし社員」の見極めが非常に難しいという実態が示されています。
調査の結果
調査結果の一つには、経営者の6割以上が「やらかし社員」を採用時に見極めるのが難しいと回答していることがあります。この結果は、多くの企業が応募者の本質的な側面を面接のみで評価するのが困難であることを物語っています。特に、面接中に応募者はじっくり自分を良く見せようとするため、実際の素質を把握しにくいことが強調されています。
やらかし社員の特徴とその影響
調査によると、最も多く見られるやらかし社員の特徴は「失敗を隠す」こと(33.7%)であり、次いで「私の仕事じゃないんで」と言う(29.7%)、上司の指示を無視する(28.7%)という回答が寄せられました。さらに、こうした社員がいることで周囲の社員のモチベーションが低下する(63.6%)、業務の負担が増加する(51.5%)といった問題も報告されています。
問題解決へのアプローチ
こうした問題に直面している企業は少なくないため、採用時の施策が急務です。調査では、41.0%が「採用前の一定期間のインターン」の実施を提案しており、この方法がやらかし社員を見極める効果的な手段として期待されています。また、応募者のSNSチェックが必要だと感じている経営者も約7割に上りましたが、実際にSNS調査を行っている企業は7.9%に過ぎず、今後の検討が求められます。
まとめ
この調査からは、企業が抱える「やらかし社員」の実態が浮き彫りになり、その見極めにはSNSの利用や、実際に働かせてみる試用期間の延長が有効であることがわかりました。今後、中小企業の採用活動においては、応募者の真価を見抜くための多様な施策を取り入れることが、企業の成長に寄与すると考えられます。
詳細な調査結果は
こちらからダウンロード可能です。