生活クラブ、米の包材を脱プラ化!年間約2トンのプラスチック削減へ
生活クラブ事業連合生活協同組合連合会(以下、生活クラブ)は、共同購入で取り扱う米の包材の一部を7月以降順次変更し、脱プラスチックを推進することを発表しました。
今回の変更では、従来の厚み80ミクロンのポリ袋から、70ミクロンの薄型ポリ袋へ変更します。厚みを薄くすると強度が不足する懸念があるため、新たに「e-PE」という素材を採用しました。この素材は、従来の素材よりも硬いため、強度を維持しながら薄型化を実現しています。
生活クラブによると、2023年度の受注実績に基づいて算出すると、今回の変更によって年間約2トンのプラスチック削減が可能になるということです。削減率は12.5%に達します。
さらに、生活クラブは、今回の素材変更において、酸化防止剤などの添加剤が使用されていないことを包材メーカーと確認済みです。プラスチックの使用量を減らすだけでなく、素材自体の安全性にも配慮しています。
今回の包材変更は、「庄内遊YOU米」「那須山麓米」「上伊那アルプス米」「みちのく加美米 ささゆた香」などの共同開発米の一部工場での製造品が対象となります。生活クラブは今後、実証試験を行いながら、他の商品への切り替えを検討していくとのことです。
生活クラブは、組合員数約42万人の21都道府県、33の地域生協で組織される生活協同組合です。事業高は約1000億円。生産から廃棄に至るまで安全や健康に配慮した品物の共同購入活動を通じ、持続可能な生活スタイルの実践を掲げています。
近年、環境問題への関心が高まる中、生活クラブは、今回の包材変更を通じて、環境負荷を減らし、サステイナブルな未来の実現を目指しています。今後も、生活クラブは、組合員と連携し、環境に配慮した商品やサービスを提供していくことを目指しています。