薩摩のさつまブランドの歩み
「薩摩のさつま」は、鹿児島県さつま町の特産品を応援する地域ブランドで、2022年にスタートしました。初年から数えて、現在までに32事業者と52商品が認証を受け、地域内外でその魅力を広げています。このブランドの本質は、単なる認証にとどまらず、地域の事業者や住民が協力し、共に成長するネットワークを形成している点です。これにより、地域の活性化やブランド意識の向上が図られています。
5周年記念の新たなセミナー
2025年7月から新たに開講する「実践型認証セミナー」では、さらに実践的な内容が盛り込まれ、参加者同士の相互理解や発信力の強化が図られる予定です。具体的には、参加事業者が互いの魅力を再発見し、主体的にブランドに関わることで、地域の誇りを育むことを目指しています。セミナーは、商品の本質を見つめ直すワークショップや、実際の事業所見学を交えた内容になっています。
地域の変化と取り組み
セミナーを通じて、参加者からは「地域のことを自分事として考えるようになった」との嬉しい声が多く寄せられています。また、事業者同士の連携が深まったことで、効果的なマーケティングや地域活動が進んでいます。特に、事業所見学はお互いの工夫やこだわりを共有する場として重宝されています。
さらに、地域ブランドの商品の購入一つ一つには、地域の教育やスポーツ振興に寄付される仕組みがあり、この取り組みも地域の未来を見据えた重要な要素となっています。
次世代を支える取り組み
このような取り組みを通じて、次世代を担う子どもたちへの支援も行われています。2023年には、地元の中学生と協力し、バス待ちベンチの製作・寄贈が実現しました。このような活動は、地域愛を育むための重要なコミュニケーションの場です。
コミュニティの価値
また、地域おこし協力隊など外部の人材が参画することで、さまざまな視点がプロジェクトに持ち込まれています。多様な考え方や専門的な知識が融合することで、より一層の革新が期待されます。これにより、地域外の方々とのつながりも強化され、さらなる地域活性化にもつながります。
未来へのビジョン
「薩摩のさつま」は、地域ブランドとしての価値を高め、周囲からの信頼を得ることを目指しています。来年の5周年を迎えた後も、このブランドの魅力を最大化し、誰もが関心を寄せる「自分ごとのようなプロジェクト」を推進し続けたいと考えています。町の人々が誇りを持ち、積極的に関わるようなブランドづくりが求められています。今後も引き続き、多様な形での地域貢献と交流を進めていく所存です。
このように、「薩摩のさつま」は多面的な取り組みを通じて、愛着と誇りを持てる地域ブランドの実現を目指しています。参加事業者同士がともに学び合いながら、未来に希望を持てるコミュニティの形成に一丸となって取り組んでいきます。