「あいくる」オープン！愛と共生の街・豊橋の新しい拠点の誕生

豊橋市に新たな動物愛護センター「あいくる」誕生

2025年10月1日、水曜日。愛知県豊橋市に新しい動物愛護の拠点、「あいくる」がオープンしました。場所は市保健所・保健センターの隣接地、中野町字中原145です。この新センターは、「人と動物が共生する住みよいまち」としての美しい理念を掲げており、動物と人間が共に幸せに生きる社会の実現を目指しています。

開所式の盛況な模様

オープンの日には、開所式が行われ、市長の長坂尚登さんがテープカットを行い、地元の市立磯辺小学校の6年生98人が合唱「地球の子どもたち」を披露しました。この心温まる歌声に、集まった人々は感動を覚え、大きな拍手が送られました。

長坂市長は挨拶の中で、「あいくる」を通じて皆が動物愛護に興味を持ち、理解を深めることを期待すると述べ、特に未来を担う子供たちが動物の命の大切さを学ぶもちろんが大切であると強調しました。また、小原昌子市議会議長も、動物が私たちの生活にどれほど重要な存在であるかを語り、共生社会の実現に向けた市議会の全力を誓いました。

愛称「あいくる」の由来

「愛くる」という愛称は、744点の応募の中から選ばれました。この愛称には、「愛くるしい瞳の犬と猫に会いに来る、愛が来る施設にしたい」という想いが込められており、名付け親の近藤由喜男さんが開所式でその思いを語りました。彼は愛犬との感動的な出会いが「あいくる」の誕生の原点だと語り、これから人と犬、猫との愛の架け橋となることを願いました。

施設の魅力と機能

新センターの特徴の一つが「猫モデルルーム」です。これは家庭の部屋を模したもので、ここでは猫の行動を観察しながらその飼育方法を学ぶことができます。また、中心的な役割を果たす「中央製乳キャットルームMilk」は、豊橋市に本社を置く中央製乳株式会社とのネーミングライツ契約に基づくものです。開所式では荻野誠代表取締役が、「あいくる」が命をつなぎ、命を大切にする場所になることを期待し、市民に愛される施設となることを願いました。

この施設は、延べ面積997.58平方メートルの平屋建てであり、猫モデルルームのほかに、犬、猫の譲渡室、多目的ホールも設けられています。「命を育む・つなぐ・守る・支え合う」をテーマに、動物愛護や管理の啓発、犬や猫の譲渡、災害時の対応、地域猫活動に関する取り組みを推進します。

今後の取り組み

具体的には、動物愛護に関する学習会や適切な飼い方についての講習会、保護動物の不妊去勢手術や診療、定期的な譲渡会を開催予定です。さらに、災害時には被災動物の保護を行うための連絡体制や情報収集の整備も進めていきます。

多目的ホールは、犬や猫の飼い方教室や譲渡講習会などにも使われ、有料での貸し出しも行われる予定です。これにより、さまざまなイベントを通じて、地域の動物愛護活動の拠点として機能することを目指しています。

豊橋市動物愛護センター「あいくる」は、愛と共生の精神が溢れる新しい拠点として、地域の人々に癒しや喜びをもたらすことでしょう。施設についての詳細や今後のプログラムについては、公式ホームページをご覧ください。