電子書籍ストア「honto」と宮脇書店が業務提携でシナジー効果を発揮
大日本印刷株式会社らが運営する電子書籍ストア「honto」と、全国に200店舗以上を展開する老舗書店チェーン「宮脇書店」が、業務提携を発表しました。この協業により、リアル書店と電子書籍ストアの強みを融合し、書店業界全体の活性化を目指します。
リアルとデジタルの融合: 相互送客で新たな顧客獲得へ
これまでオンラインとオフラインの垣根を越えたサービスを提供してきたhontoは、今回の協業で、地域に密着した宮脇書店のネットワークを活用し、新たな顧客層の開拓を目指します。一方、宮脇書店にとっても、hontoのデジタルプラットフォームを通じて、顧客へのリーチを広げ、新たな収益源の創出が期待できます。
協業第一弾:honto新規入会促進キャンペーン
協業開始を記念し、2024年11月より「honto新規入会促進キャンペーン」が実施されます。宮脇書店と明林堂書店(合計211店舗)にて、hontoへの入会促進ポスターの掲示と、hontoの利用を促すしおりが配布されます。キャンペーンでは、hontoへの新規入会や電子書籍購入者を対象に、抽選で「図書カードNEXTネットギフト」がプレゼントされ、ユーザーはhontoと宮脇書店の両方で利用できます。このキャンペーンは、ユーザーにとって魅力的な特典を用意することで、双方のサービスへの利用促進を図る効果的な施策と言えるでしょう。
データ活用によるDX推進:顧客へのパーソナライズされた情報提供
hontoが保有するマーケティングデータを活用することで、顧客一人ひとりに合わせた最適な情報提供が可能になります。例えば、顧客の購買履歴データから、興味関心の高いジャンルの書籍情報を推薦したり、リアル書店と電子書籍ストアそれぞれのキャンペーン情報をパーソナライズして配信するなどが考えられます。これらの取り組みは、顧客満足度を高め、購買意欲を促進することに繋がるでしょう。
将来展望:書店業界全体の活性化へ貢献
この協業は、単なる相互送客にとどまらず、hontoと宮脇書店のノウハウを共有し、互いに補完し合うことで、さらなるシナジー効果を生み出していくことを目指しています。顧客と本の接点を増やし、書店業界全体の活性化に貢献していくという大きなビジョンが掲げられています。
関係各社の概要
honto
電子書籍ストアとネット通販、そしてリアル書店を連携させたハイブリッド型総合書店。2012年5月サービス開始。現在、会員数は878万人を突破し、多様なニーズに対応したサービスを提供しています。
宮脇書店
香川県高松市に本社を置く、全国に200店舗以上を展開する大手書店チェーン。長年にわたり地域に根付いた事業を展開し、高い信頼と知名度を誇ります。
大日本印刷株式会社
hontoを運営する企業の一つ。印刷事業を基盤に、幅広い事業展開を行う大手企業です。
株式会社トゥ・ディファクト
hontoの運営に携わる企業の一つ。大日本印刷株式会社を株主に持ちます。
この協業は、日本の出版業界におけるデジタルシフトを加速させ、新しい読書体験を提供するための重要な一歩となるでしょう。今後の展開に注目が集まります。