Miletos、法人向けカード事業に参入!
Miletos株式会社が2026年春に法人向けクレジットカードサービスを開始することが発表されました。新たに取り入れるこのカードは、経費精算AI「SAPPHIRE」とのリアルタイムな連携が特徴で、決算処理のスピードと正確性を飛躍的に向上させることを目指しています。
経費精算の現状と課題
近年、多くの企業が年々増加する経費処理に悩まされています。経費精算では、データの集まり待ちや手動入力による突合作業がボトルネックとなり、業務効率化や決算早期化が難しい状況にあります。これに対応すべく、Miletosはこれまで経費精算AI「SAPPHIRE」によって、領収書やレシートの画像データとクレジットカードの利用明細を自動マッチングするサービスを提供してきました。ただし、その際には明細の反映に時間がかかるため、経理担当者の懸念が残っていました。
新たなカードサービスの登場
Miletosはこうした課題を解決するため、経費精算AIと新たな法人カードをネイティブに連携させることを決定しました。このシステムにより、利用と同時にデータが即時反映されるため、経費処理のスピードが劇的に向上します。具体的には、以下のようなメリットがあります。
- - 即時反映: カード利用明細が待ち時間ゼロでシステムに登録されます。
- - モバイル対応: スマートフォンからの証拠書類アップロードが瞬時に行えます。
- - 自動生成: SAPPHIREが経費申請データを自動で生成し、電帳法や社内規定に即したチェックも行います。
- - 承認レス運用: 使用ルールに従った場合、申請なく経費処理が完了します。
このように、多様な機能を備えた新カードの導入は、企業の経費処理にかかる工数を大幅に削減し、全体のキャッシュフローの管理や経営判断のスピードを向上させることに寄与します。
経費支出の規模とその影響
特に大企業においては、法人カードを利用した経費支出は数十億から数百億円規模に及ぶことが珍しくありません。営業活動やマーケティングにかかる出費が多く、経費処理が数日早まることは、資金繰りや経営判断において重要な意味を持ちます。リアルタイムでの支出状況把握ができることは、経営陣による迅速な意思決定を可能にします。
Miletosのビジョン
Miletosが提唱するのは、「支出が生じたその瞬間から、処理が自動的に開始される」という新しいビジネスプロセスです。これにより、企業は経費に関連する時間の使い方を根本から見直すことができるようになります。
主な機能概要
1.
SAPPHIREとのリアルタイム連携: 利用と同時に仕訳・明細が自動生成される。
2.
ネイティブなシステム設計: 部署やプロジェクト単位でのリアルタイム可視化が可能。
3.
申請不要の経費処理: 運用ルールに従った利用では申請せずに処理が完了。
4.
自動検知機能: 利用明細があるのに申請漏れがあった場合には自動でアラート。
5.
利用制限機能: 利用のガバナンスを維持しつつも、柔軟性を確保する。
6.
決算業務の早期化: データ処理の即時性によって締め処理が迅速に行える。
このように、Miletosは経費精算市場での革新を目指し、新カード事業の展開を進めていきます。今後の展開に、目が離せません。