持続可能な物流を実現する『Looplet』とは
~あたらしい梱包の形を体験しよう~
昨今、環境問題への意識が高まる中、アパレル業界では使い捨てのプラスチック袋が大きな問題となっています。しかし、その状況を打破すべく登場したのが、株式会社chomの再利用可能な梱包ボックス『Looplet(ループレット)』です。
1. Loopletの開発背景
アパレル業界においては、多くの製品がOPP袋(ポリプロピレン製の透明袋)を使用して流通しています。これらの袋は一度使われると廃棄され、環境負荷を増大させます。このような課題を解決すべく、chomは「袋を使わない新しい梱包の仕組み」としてLoopletを開発しました。
2. Loopletの特徴
Loopletは、次のような特徴を持っています:
従来の梱包作業では1着あたり15〜30秒を要していましたが、Loopletを使用することでその時間が約5秒に短縮されます。これにより、物流現場や店舗での作業時間を大幅に削減することが可能となります。
Loopletは横から中身を確認できる構造を採用しており、在庫管理やピッキングが少ない手間で行えます。また、IOTやRFID管理と連携も視野に入れています。
「袋を使い捨てる」のではなく、繰り返し使用する「循環型の流通」の実現を目指します。Loopletはプラスチックごみ削減に直結する存在として注目されています。
購入だけでなく、サブスクやレンタル形式での導入が可能です。必要なくなった時には返却できるため、企業の負担も減ります。
3. 100BANCHでの体験展示
2025年7月11日から13日まで、渋谷の100BANCHで開催された「ナナナナ祭 DEMO DAY」において、Loopletの体験展示が行われました。ブースでは「ベルトコンベアとLoopletで体験するあたらしい梱包!服を梱包してみよう!」というテーマのもと、来場者自らが服を梱包する体験を提供しました。
3日間で250名以上の来場者がLoopletの機能を体験し、約90名の回答を得たアンケートでは、99%の方が操作の簡易性を評価しました。「環境に優しい」という意見も多数寄せられ、Loopletの可能性が評価されました。
4. 将来の展望
現在Loopletは試作段階で、サンプル製作や素材選定が進行中です。株式会社chomは、今後アパレルメーカーや倉庫、小売チェーンとのPoC(実証実験)を進め、社会実装を目指しています。また、そのためのパートナー企業を募集中です。
5. 代表の思い
株式会社chomの代表取締役、野崎絵未里氏は、「ナナナナ祭での体験がたくさんの人にLoopletを知ってもらうきっかけになり嬉しい。いただいたフィードバックをもとに、より良いプロダクトへと進化させていく」と語っています。
このように、新しい梱包の仕組み『Looplet』は、未来の物流を見据えた画期的な提案として期待されています。環境問題の解決に向けた第一歩として、今後の展開に注目です!