元マッキンゼーの井上氏が水戸電子専門学校校長に就任

元マッキンゼー出身の井上氏が水戸電子専門学校校長に

茨城県水戸市にある学校法人八文字学園の水戸電子専門学校は、新たに井上匡史氏が校長に就任したことを発表しました。井上氏は、名門のマッキンゼー・アンド・カンパニーでのキャリアを持つ経営プロフェッショナルであり、近年は複数のスタートアップ企業で取締役としても活躍してきました。この新たなリーダーシップのもと、学校は次世代のデジタル人材の育成に注力することを目指します。

1970年代に設立された水戸電子専門学校は、ITとデジタル分野に特化した実践的な専門教育を提供してきました。その成果として、数多くの卒業生を業界に輩出し、IT産業の成長に貢献してきました。井上氏の就任がもたらす新たな視点と経験は、この学校の教育体制を大きく進化させると期待されています。

井上匡史氏の背景

井上氏は、一橋大学の大学院で商学を学んだ後、世界的な企業であるGE社およびマッキンゼーで戦略構築や組織改革の支援を行ってきました。彼の豊富な経営経験は、デジタル教育環境においても強力な武器となるでしょう。また、現在は水戸看護専門学校の責任者も務めており、教育機関の経営改革において多岐にわたる役割を果たしています。

井上氏は、教育に対する貴重な洞察を持っており、次のように述べています。「現在、AIなどの先端技術が社会全体を変革しつつある中で、学生には知識を詰め込むだけでなく、変化を前向きに捉える能力や、その技術を自在に操る応用力が求められています。」と。さらに、コミュニケーション能力や、自らの意志で行動できる力も重要だと言及しており、これらの能力を育むための実践的なカリキュラムの必要性を強調しています。

教育体制の強化

水戸電子専門学校では、今後のカリキュラムにおいて、デジタル領域の企業との連携を強化し、実践的な学びを提供します。具体的には企業連携講座やインターンシップを充実させ、業界専門のキャリアコンサルタントと提携した就職支援を行う計画です。

また、2026年度の4月からは、AI・デジタル時代に対応した新しいカリキュラムが開始される予定で、具体的にはプロダクトエンジニア、ゲームディベロッパー、デザインクリエイターの三つのコースが提供されます。この新しい学びの環境について、オープンキャンパスや個別相談も行われており、入学希望者が実際に学校を体験できる機会が用意されています。