特殊詐欺被害防止の新たな取り組み - 全国矯正展の活動
11月23日、東京で開催された「第64回全国矯正展」において、特殊詐欺被害防止への取り組みが注目を集めました。このイベントでは、杉良太郎特別防犯対策監を中心に、伍代夏子特別防犯支援官、コロッケ特別防犯支援官、そしてゲストのEXILE ATSUSHIさんが登壇し、オレオレ詐欺や特殊詐欺を巡る現状と対策について語りました。
「ストップ・オレオレ詐欺47」プロジェクトの取り組み
「ストップ・オレオレ詐欺47」は、2018年から全国47都道府県警察と連携し、特殊詐欺に関する知識や防止策を広く伝える啓発活動を行ってきました。このプロジェクトでは、特殊詐欺被害を未然に防ぐことを目的として、正しい情報を市民に提供することに力を入れています。
杉対策監は、このイベントを通じて参加者に向けて、犯人からの電話に対してどう対処するべきかを強調しました。「まずは怪しい電話には出ないことが基本です。知らない番号からの電話には無視することが重要です。」と語り、ナンバーディスプレイやナンバーリクエストといった電話サービスの活用を推奨しています。
参加者への具体的なアドバイス
伍代支援官は、「加害者・被害者を生まない世の中が理想的です。しかし、現実には被害が発生しています。少しでもその数を減らすために、私たちは活動しています。」と意気込みを示しました。コロッケ支援官は自身の体験談を踏まえ、優しい性格の人々が特殊詐欺に巻き込まれやすいことを指摘し、知らない番号からの電話に対して「知らんぷり」を徹底することを呼びかけました。
EXILE ATSUSHIさんも自らの経験を紹介し、実在する人物の名前を利用した詐欺のリスクを具体的に警告しました。「僕の名前を偽って、ファンの方にお金を振り込むよう要求する事例がありました。このような犯罪には十分に注意してください。」と話し、参加者に警戒を促しました。
海外からの電話に対する注意喚起
杉特別防犯対策監は、特殊詐欺の多くは海外からの電話によるものが多いと説明し、「国際電話利用休止」の手続きをする重要性を強調しました。海外との電話連絡がない方は、ぜひこの手続きを行い、犯人からの電話を事前に遮断することを勧めているのです。>>こちらで手続きを行うことが可能です。
イベントの意義と今後の展望
今回の全国矯正展は、矯正行政の現状を一般に伝えるだけでなく、再犯防止に向けた取り組みを広く紹介する重要な場となりました。受刑者の社会復帰や改善更生を目指す中で、特殊詐欺対策も大切です。これからもこのような啓発活動を通じて、更なる認知を広げていくことが求められています。
このように、全国矯正展では特殊詐欺対策の重要性が改めて認識された一日となり、多くの人々が家族や自身を守るための知識を深めるきっかけとなりました。今後の活動にも期待が寄せられています。