伝統の「たつけ」認定講師
2023-08-29 08:00:02

岐阜の里山で誕生!伝統の「たつけ」を伝える認定講師制度が人気沸騰中

岐阜の秘境から生まれた伝統衣「たつけ」―認定講師制度で全国へ



岐阜県郡上市に位置する、人口約200人の小さな集落、石徹白(いとしろ)。その地で営む石徹白洋品店が、伝統的な農作業着「たつけ」の製作技術と文化を伝える「たつけ講師認定講座」を開催し、大きな話題を呼んでいます。

「たつけ」とは?

「たつけ」は、石徹白で古くから伝わる、実用性と美しさを兼ね備えた農作業着です。無駄のない直線的な裁断と、動きやすいシルエットは、まさに先人の知恵の結晶。石徹白洋品店では、この伝統的な「たつけ」を現代のライフスタイルに合うようリデザインし、販売しています。

認定講師制度の誕生

石徹白洋品店は、「たつけ」の製作ワークショップを長年開催し、多くの人々にその魅力を伝えてきました。近年は、ワークショップへの参加希望が殺到するほどの人気ぶり。そこで、より多くの人に「たつけ」の素晴らしさを伝えたいという思いから、認定講師制度が誕生しました。

今年3月には、第1期認定講師講座が開催され、5名の認定講師が誕生。既に東京、兵庫、奈良など全国各地でワークショップを開催し、好評を博しています。第2期は9月30日から10月2日の開催を予定しており、今後も定期的に講座を実施していく予定です。

講座の内容

2泊3日の集中講座では、「たつけ」の製作技術だけでなく、石徹白の歴史や文化、地域の人々との交流を通して、石徹白の精神性も学びます。単なる裁縫技術の習得にとどまらず、地域文化の理解を深めることで、より深く「たつけ」の魅力を伝えることができる人材育成を目指しています。修了後は、課題としてサイズの異なる「たつけ」を3本ほど製作し提出する必要があります。

代表 平野馨生里さんの言葉

石徹白洋品店の代表である平野馨生里さんは、「たつけ」の魅力を「一言では言い表せない」と語ります。無駄のない裁断、どんな体型にも合う着心地、そして動きやすさ。それは、生きるため、働くために作られた服と言えるでしょう。平野さんは、先人から受け継いだ「たつけ」の技術と精神性を、次世代へと繋いでいくことを誓っています。

今後の展望

石徹白洋品店は、「たつけ」を通して、地域活性化にも貢献しています。伝統技術の継承、地域文化の伝承、そして人々の生活を豊かにする。この取り組みは、日本の伝統文化を守り、未来へと繋いでいくための貴重な試みと言えるでしょう。 今後も、ワークショップや認定講師制度を通して、「たつけ」の魅力を全国へ発信していく予定です。

ワークショップ情報

石徹白洋品店では、「たつけ」以外にも、越前シャツのワークショップなども開催しています。詳しくは、石徹白洋品店のウェブサイトをご覧ください。

石徹白洋品店の取り組みは、単なる衣服製作にとどまらず、地域文化の継承、伝統技術の保護、そして人材育成という多角的な視点から、日本の地方社会の活性化に貢献するモデルケースと言えるでしょう。

会社情報

会社名
石徹白洋品店株式会社
住所
岐阜県郡上市白鳥町石徹白65-18
電話番号
0575-86-3360

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