福山市に誕生した自給自足型住宅「S-Smart2020」
最近、広島県福山市にオープンした自給自足型住宅「S-Smart2020」は、環境にやさしく、資源を最大限に活用する新しい生活様式を提案しています。省エネ性能や高断熱性能を備えたこの住宅は、今後の日本の住まい方を変える可能性を秘めています。
健康を考えた住宅設計
日本では、住宅内の温度差によるヒートショックによって年間1万7000人以上が亡くなっています。これは交通事故死の4倍以上に相当します。「S-Smart2020」では、高断熱性能とトリプルサッシを採用し、住宅内の温度を均一に保つ設計がなされており、冬でも快適に過ごせる環境を提供しています。また、全熱交換型換気システムにより、花粉やPM2.5などの有害物質を抑制することができます。
電気を買わない生活の実現
「S-Smart2020」は、太陽光発電で自己発電を行い、自給率100%の生活を可能にしました。10.98kWの太陽光発電システムに加え、9.8kWhの大型蓄電池を用意しており、エアコンやエコキュート、IHクッキングヒーターを電力高騰に影響されることなく利用できる環境を整えています。さらに、HEMS(ホームエネルギーマネジメントシステム)を搭載し、リモートでエネルギーの管理も行えます。
防災に特化した住宅設計
異常気象による災害が増えている現在、「S-Smart2020」では防災性能を高めるための様々な対策が施されています。強化構造用合板やビルシュタイン製の制振ダンパーを使用し、地震が発生しても安全性が保たれる設計がなされています。また、感震ブレーカーを搭載しており、万が一の停電時にも住宅を守ります。さらに、近隣住民に電気を供給できるEES(エマージェンシー・エネルギー・シェルター)制度も取り入れられています。
高い資産価値の実現
「S-Smart2020」の住宅は、経済産業省が推奨するゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH)基準をクリアしており、高い断熱性能を有しています。すべての住宅にはBELS評価書が付与され、性能が証明されています。高資産価値を有する住宅であるため、投資としても非常に魅力的です。
宅配機能の充実
通販社会に対する需要も考慮され、宅配業者がインターフォンを鳴らすと、スマートフォンを通して来客を確認することができます。さらに、大型宅配ボックスも設置されており、防犯性能も兼ね備えた設計となっています。
最先端のエネルギー技術
「S-Smart2020」は、急速に進化するエネルギーインフラにも対応しており、電気自動車(EV)用の充電設備も標準で備えています。太陽光発電を利用することで、従来の売電から自家消費型へのシフトを実現しています。これにより、環境への負担を軽減しつつ、経済的負担も減少させることができます。
パッシブデザインの採用
太陽の光の角度を考慮したパッシブデザインを採用しており、夏の強い日差しは遮り、冬には暖かい日差しを取り入れることが可能です。南側のFIX窓を利用することで、日中の照明も抑えることができ、超省エネ住宅としての機能を果たします。
まとめ
「S-Smart2020」は、健康、電気自給、災害対策、高資産価値を兼ね備えた新しい住まいの形を示しています。福山市での先駆的なプロジェクトとして、これからの住宅業界に大きな影響を与えることが期待されています。興味がある方は、ぜひ一度見学に訪れてみてはいかがでしょうか。
詳細情報
- - 所在地: 広島県福山市神辺町湯野321-18(井原鉄道井原線湯野駅から徒歩10分)
- - オープン日・時間: 2018年11月23日(金)午前10時~午後8時
- - お問い合わせ: 坂本建設工業株式会社、電話: 084-976-4501
- - 詳細サイト: 坂本建設工業株式会社