AIアシスタント「PLEN Cube」の登場
2023年、最先端の技術を搭載した新たなAIアシスタント「PLEN Cube」が登場しました。このロボットは、顔認識や音声認識、カメラ機能を備えた組み込みシステムを通じて、個別に対応することができる小型デバイスです。寸法は一辺がわずか7.4cmで、手のひらに収まるサイズながら、驚くべき様々な機能を持っています。
「PLEN Cube」の最大の特徴は、フェイストラッキング機能を用いた顔認識です。この機能により、ユーザーを認識しつつ追跡することが可能で、ハンズフリーでの写真や動画撮影、さらにはライブストリーミングを実現します。また、顔認証を用いて、Webサービスの各種業務(決済や入退館管理など)に接続できるため、特にサービス業としての導入が期待されています。
導入先とその活用
現在、「PLEN Cube」は多くの企業に導入されています。具体的には、テーマパークオフィシャルホテル「変なホテル ハウステンボス」や、カフェ「クルックスカフェオ」、アフタースクール「ウィズダムアカデミー」、コワーキングスペース「おおたfab」など、12社での運用実績があります。
これらの施設では、キャッシュレス決済、サブスクリプションサービス、医療機関での問診、自動入退館システムや自動ドア制御といった業務を、顔認証に基づいて効率化する実証実験が進められています。これによって、接客業務の約80%を「顔パス」で置き換えることで、業務の自動化と効率化が期待されています。
ビジネス版とデベロッパー版
「PLEN Cube」にはビジネス向けの特別版も用意されており、こちらは店舗や施設に特化した機能が含まれています。一般的なデベロッパー版と異なり、ビジネス版は液晶ディスプレイやモバイルバッテリー除外が行われており、特定の業務に応じた導入が可能です。このビジネス版は、顔認証による入退館管理、飲食店舗でのメニュー紹介及び注文受付の自動化を支援します。
一方でデベロッパー版は、外部Webサービスとの連携を可能にし、「PLEN Cube」の動きや会話をカスタマイズするためのソフトウェア開発キット(SDK)を搭載しています。これにより、自社のニーズに合わせた機能を持つ独自の「PLEN Cube」の開発が可能です。
定価と予約情報
「PLEN Cube」の予約販売は既に開始されており、ビジネス版は税抜き81,000円、月額クラウドサービスの使用料が800円から、デベロッパー版は税抜き98,500円からという価格で提供されています。予約受付後、9月17日より順次発送が行われるとのことです。詳細は公式サイトで確認できます。
企業ビジョン
PLEN Robotics株式会社は、日本における小型ロボットの開発に10年以上の経験を持つ企業です。AIアシスタント「PLEN Cube」を通じて、人々の日常生活をより便利にし、接客業務の自動化やキャッシュレス化を実現することを目指しています。人手不足が課題となっている現代のビジネス環境において、PLEN Cubeは業務をサポートし、効率化の鍵となることでしょう。
さらなる詳細は、公式サイト(
PLEN Robotics)をご覧ください。