テクマトリックスSBOMソリューションの始動
テクマトリックス株式会社は、2024年11月7日より新たにいわゆる「テクマトリックスSBOMソリューション」の販売を開始することを発表しました。このソリューションは、ソフトウェアサプライチェーンの複雑化に伴う課題に対応するために設計されています。企業がソフトウェアを構成する要素の透明性を確保しながら、オープンソースソフトウェア(OSS)の脆弱性対応やライセンス遵守の強化を図ることが可能です。
近年、欧米を中心に法規制が厳しくなりつつあり、特にソフトウェアに含まれる部品の管理が重要視されています。この流れの中で、SBOM(ソフトウェアの部品表)の導入を進める企業が増えてきています。テクマトリックスは、Covalent株式会社やパシフィックソフトワークス合同会社とパートナーシップを結び、SBOMの作成、管理、導入支援を行う体制を整えました。これにより、顧客が抱える課題に対して、最適なツールやサービスを組み合わせた柔軟な提案が可能になります。
SBOMソリューションの特徴
テクマトリックスのSBOMソリューションは、環境構築から管理、運用までの3つの段階に分かれています。顧客のニーズに応じて、適切なサポートを提供します。具体的には、以下の3つのフェーズに基づいたサービスが展開されます。
1.
SBOM環境構築・体制整備
顧客がSBOMの理解を深め、目的や必要性を明確にするための支援を行います。これには無償のSBOM簡易説明会や無料相談会が含まれ、有償サービスとしてはレポーティングや導入支援も提供されます。
2.
SBOM作成・共有
SBOMツールを効果的に利用するためのトレーニングや支援を行います。顧客のニーズに基づいたSBOMの作成をサポートし、適切な規格への対応を確実にします。
3.
SBOM管理・運用
SBOM作成後、情報をもとに脆弱性の対応やライセンス順守を支援します。これまでのサポートに加え、OSSサポートサービスやCI環境構築サービスなど、有償サービスも充実しています。
提携の背景
今回のソリューションの販売開始にあたり、Covalent社からはサイバーセキュリティに関する知見を、パシフィックソフトワークス社からはSBOMツールの運用支援に関する知識を得ています。この提携により、特にEUでの新しいサイバーレジリエンス法(CRA)に対する適切なサービスを提供できる体制が整い、各法律に対する柔軟な対応が可能になりました。
各社の代表者も、今回のパートナーシップについて前向きな評価を示しています。Covalent社の山越氏は「弊社の技術とテクマトリックス社のネットワークが融合することで、より良いOSS・SBOM関連サービスが提供できると期待しています」と述べています。一方、パシフィックソフトワークスの鈴木CEOは、「この提携によって、最適なソリューションが企業に提供できるという確信があります」と強調しました。
テクマトリックスのビジョン
テクマトリックスの矢井代表取締役は「各社の強みを活かしてお客様のニーズに合わせたトータルなソリューションを提供することが目標です」と述べ、SBOM導入から運用に至るまでのフルサポートを来年から展開することを強調しました。これは、顧客企業が変化する法規や規格に対応するために不可欠な取り組みであり、テクマトリックスはこの領域においてリーダーシップを発揮すると見られています。
お問い合わせ
サービスの詳細は、テクマトリックスの公式ウェブサイトにて確認できます。興味がある方は、ぜひご覧ください。
テクマトリックスSBOMソリューションを訪問して、さらなる情報を得てください。
最後に
ITの進化が進む現代において、ソフトウェアの透明性とセキュリティは非常に重要です。テクマトリックスのSBOMソリューションが、企業のビジネスモデル変革を後押しすると期待されます。