大熊町の日本酒プロジェクト
2021-02-01 10:10:02

大熊町が日本酒で復興と感謝を表現する新プロジェクトが始動

大熊町日本酒プロジェクトのスタート



2021年2月1日から、大熊町で新たなクラウドファンディングプロジェクトが始まりました。このプロジェクトは「大熊町日本酒プロジェクト」と名付けられ、震災から10年の節目に大熊町の復興を日本酒という形で伝えようとする取り組みです。大熊町は、2011年の東日本大震災及び福島第一原子力発電所事故により、町民が町外へ避難せざるを得なくなりました。町役場も会津若松市に移転し、行政運営を行ってきましたが、今もなお復興の道のりは続いています。

2014年から2017年にかけては除染作業が行われ、2018年からは食用米の試験栽培が実施されてきました。そして2020年度には酒米の実証栽培も開始され、震災以前の賑わいを取り戻すための一歩が進められています。

日本酒「帰忘郷」としての希望



今回のプロジェクトでは、大熊町初の日本酒「帰忘郷(きぼうきょう)」を開発し、その内容を多くの人々に届けることを目指しています。この日本酒には、地元の人々や震災で避難生活を営む方々への感謝の気持ちと、大熊町の復興に向けた希望が込められています。大熊町が誇る自然の恵みを生かしたこのプロジェクトは、ただの日本酒の製造に留まらず、地域の復興のシンボルとなることを望んでいます。

クラウドファンディングの詳細



「大熊町日本酒プロジェクト」のクラウドファンディングは、2021年2月1日から3月31日までの期間で実施され、目標金額は500万円に設定されています。参加者には「帰忘郷」をはじめ、大熊町の特産品などの返礼品が用意されており、多くの人々からの支持が期待されています。このプロジェクトは、一般社団法人おおくままちづくり公社が主導しています。

日本酒「帰忘郷」の情報



日本酒「帰忘郷」は720mlの純米吟醸酒で、原材料には大熊町大川原で実証栽培された「五百万石」を使用しています。製造は福島県会津若松市の髙橋庄作酒造店にて行われます。これまでのプロジェクトの進行状況を以下に示します。

  • - 2020年5月21日:田植え実施
  • - 2020年8月1日〜21日:日本酒名称を募集
  • - 2020年9月9日:稲刈りの実施
  • - 2020年9月23日:名称発表会を開催
  • - 2020年12月1日:醸造開始

今後は2021年に田植え、稲刈り、醸造が予定されており、具体的なスケジュールに沿ってプロジェクトは進行します。2022年2月頃には返礼品の発送が行われる予定です。

おおくままちづくり公社の役割



大熊町の復興に向けたこのプロジェクトは、地域の魅力を再創生することを目指す一般社団法人おおくままちづくり公社によって運営されています。この公社は町民のための不動産利用支援や、避難コミュニティの形成を支援するなど、地域の未来づくりに貢献しています。大熊町が一丸となって、復興への道を模索している様子が伺えます。この日本酒が、町民や支援者の希望の象徴となることでしょう。これからの大熊町の発展に期待し、支援を広げていくことが求められています。

会社情報

会社名
一般社団法人おおくままちづくり公社
住所
福島県双葉郡大熊町大川原字南平1717
電話番号
0240-23-7101

関連リンク

サードペディア百科事典: 福島県 日本酒 大熊町 復興

Wiki3: 福島県 日本酒 大熊町 復興

トピックス(地域情報)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。