自動車サイバーセキュリティ
2026-03-30 13:27:05

VicOneが示す2026年自動車サイバーセキュリティの現状と課題

VicOneが発表した自動車サイバーセキュリティレポート



トレンドマイクロの子会社であるVicOneは、最新の自動車サイバーセキュリティに関する詳細なレポートを発表しました。特に、「オーバーラップ期」という新たな段階に入りつつある自動車業界の現状を鮮明にしています。この概念は、従来型車両とソフトウェア・デファインド・ビークル(SDV)が共存する過渡的な時代を示します。

オーバーラップ期に突入



昨今、自動車業界は新旧技術が混在している状況にあります。従来の車両プラットフォームが依然として市場の大半を占めている一方、SDV化やコネクテッド化が急速に進行しています。この流れにより、サイバーセキュリティの課題も多様化しており、特に企業のITシステムよりも、車載システムが攻撃の対象として多数を占める傾向があります。

インシデントと脆弱性の急増



具体的なデータに目を向けると、2025年には610件のサイバーインシデントが報告され、前年の215件の約2.8倍に達しました。また、自動車関連の脆弱性も1,384件で前年から約1.5倍の増加を記録しています。このように自動車業界は、想定以上に急速な脅威の変化に直面しています。

特に、日本国内においては、サイバーインシデント件数が前年の5件から41件へと急増し、アジア全体で見ても約半数を占める結果となっています。こうした状況は、技術的な対応を超えて、企業のガバナンスや意思決定が影響を受ける可能性が高まることを意味します。

AIによる新たなリスク



命題の中で注目すべきは、AIの導入がもたらすリスクです。自動運転やAIアシスタントなど、多様な分野で活用される一方で、悪用される危険性も高まっています。従って、AIがもたらす影響に対する認識の重要性が増してきています。

経営課題としてのサイバーセキュリティ



サイバーリスクはもはや技術的な問題だけではなく、経営的な課題として捉える必要があります。昨年のインシデントによる推定損失額は約94億米ドルに達し、問題が企業の成長に直結することを示しています。

VicOneの高官である原聖樹氏は、従来のセキュリティの常識に依存するだけではリスクが高まるとの見解を示しており、経営とITの連携が不可欠であると強調しています。サイバー攻撃への備えには、単なる脆弱性の低減にとどまらず、インシデント発生時の迅速な対応体制が必要です。

VicOneの取り組み



VicOneは「明日の自動車を守る」というビジョンを掲げ、業界全体でのパートナーシップと専門性を活かして、車両やデータの安全性を確保するための包括的な解決策を提案しています。さらに、自動車業界特化のゼロデイ脆弱性発見コンテストを開催するなど、セキュリティレベルを向上させる活動にも力を入れています。

このように自動車サイバーセキュリティは、日々進化していく脅威に対抗するため、企業全体での意識向上と迅速な対応が求められています。


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会社情報

会社名
VicOne株式会社
住所
東京都新宿区新宿4-1-6 JR新宿ミライナタワー
電話番号
03-4400-2265

トピックス(IT)

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