森永乳業が目指す国際展開
森永乳業は、革新的な乳酸菌「はぴねす乳酸菌Ⓡ」を海外市場に向けて「LAC-Living+」という商品名で12月より販売開始することを発表しました。この取り組みは、同社のグローバル企業としての一歩を意味し、2029年3月期までに海外売上高比率を15%以上に引き上げることを目指しています。
背景と成長戦略
最近の健康志向の高まりを受けて、腸内細菌関連市場は急成長を遂げています。森永乳業は、今年の4月から始めた中期経営計画で、国内外の菌体を成長領域に設定し、その開発に集中的な投資を行うことを決定しました。これにより、国際市場でのプレゼンスを高める狙いがあります。
「はぴねす乳酸菌Ⓡ」は、当社が長年の研究を経て開発したもので、自然な軽さとポジティブな感覚を提供する「Upliving」を意識した素材です。腸内環境を整えるとともに、健康を維持するための効果を期待されています。
「LAC-Living+」の特長
「LAC-Living+」は、菌体の風味がほとんど影響しないため、他の食品の風味を壊すことなく使用することが可能です。また、加熱殺菌体であるため、さまざまな調理過程においても安全に利用できます。これまで日本国内では、菓子や飲料など、多くの食品への採用が確認されています。
国際展開に向けた準備
国際市場での販売においては、「LAC-Living+」というブランド名を広範囲な地域とカテゴリーで登録。これにより、取引先企業全体で共通のブランド名やロゴを利用し、存在感を強化します。また、森永乳業は、菌体を製造する福井工場で、ハラールやコーシャの認証を取得しており、国際的な規範に対応した製品開発も進めています。
期待される影響
森永乳業の技術力を生かし、海外市場における事業の強化を図ることは、企業の成長だけでなく、世界中の人々の健康や栄養に対する貢献にもつながります。顧客のポリシーを尊重し、様々な文化や価値観に合わせた製品を提供することで、グローバルなニーズに応えていく姿勢は、高く評価されています。
おわりに
今回の「はぴねす乳酸菌Ⓡ」の国際展開は、森永乳業の新たなチャレンジであり、消費者の健康なライフスタイルを支える大きな一歩です。これからの展開に期待が寄せられています。