新たに浮上した「無理をしなくていい時代」の生活者の心理とは
QO株式会社が発表した生活者見立て通信第18回では、現代の生活者が抱える新たな心理が浮き彫りになっています。タイトルは「無理をしなくていい時代に“ちょっとだけ”無理をしたい生活者」であり、自己成長や充実感を渇望する生活者の姿を描いています。
「ゆるブラックな職場」とは
生活者見立て通信の中で特に注目されたのが「ゆるブラックな職場」という概念です。この用語は、一見すると快適な働き方が実現できているように見える反面、成長の機会が限られている職場環境を指します。リクルートワークス研究所の調査によれば、35.0%が「このまま会社にいても成長できない」と感じており、さらに48.9%が「他の場所で通用しなくなる」と不安を感じています。これらの数値は、自己成長への欲求が高まっていることを示しています。
ツムラによる調査でも、新社会人の67.4%が「負荷が低すぎる職場には魅力を感じない」と回答していることが明らかになっています。これらのデータから、「甘やかされる職場」は望まれていないという現実が浮かび上がります。
過度な負荷を求める生活者
QOプランナーは、こうした現象の背景にあるインサイトを見出しました。現代における過度な厳しさを嫌う一方で、物足りなさを感じる生活者が増加しているというのです。「少しだけ無理をする」ことを通じて、自己効力感や達成感を得たいとの願望が強く表れています。
最近では、短期集中型のスキル習得プログラムやキャリア支援サービス『SHElikes』の会員数が20万人を超えたことからも、自ら挑戦を望む動きは確実に進んでいると言えます。QOが実施した調査でも、学生やZ世代から高い評価を受けており、自由回答には「今のままで良いのか不安だが、厳しさは求めない」といった声が見受けられます。
QOプランナーの見解
今回の報告を担当したプランナーたちは、社会全体のホワイト化が進んでいる一方で、実際には「本気を出さなくても成立する毎日」において物足りなさを感じる人々がいると指摘しました。この現象により、彼らは自ら納得のいく範囲で負荷をかけることができる職場環境を選びたがっています。
「理不尽な厳しさは求めていないが、ぬるま湯の中でもいたくない」と捉えられるこの感情は、新たな雇用環境の変化を象徴しています。そして、充実した毎日の実現には「ほんの少しの無理」が鍵となるのかもしれません。
まとめ
この生活者見立てが示す通り、現代社会では自己成長や挑戦を渇望する声が高まっています。過度な厳しさと無理のない環境の狭間で、生活者は新たな生き方を模索しているのです。QO株式会社による生活者見立て通信の詳細については、公式サイトでご確認できます。ぜひご一読ください。