キャリア企業の設備投資
2023-05-18 10:30:01

キャリア企業の設備投資や基地局拡大の現状と今後の展望

キャリア企業の設備投資や基地局拡大の現状と今後の展望



近年、携帯キャリア企業の設備投資に関する調査結果が発表され、業界の動向や将来の市場予測が注目されています。この調査によれば、2024年度には各社の設備投資額が約1.4兆円に縮小すると見込まれています。特に楽天モバイルの投資拡大が全体の投資動向に大きな影響を与えています。

設備投資の推移と楽天モバイルの影響



2021年度のキャリア各社の設備投資の合計は18,102億円でした。その中で、NTTドコモは5481億円、KDDI(au)は3930億円、ソフトバンクは3390億円、楽天モバイルも5089億円と大規模な投資を行いました。特に楽天モバイルは前年からの急拡大が目立ち、2022年度にはKDDI(au)と同等の投資額に達する見込みです。

2024年度以降は、NTTドコモが5000億円半ば、KDDIと楽天モバイルはそれぞれ4000億円規模に収束し、全体の投資額も2025年度には約1兆4,000億円にまで減少する見込みです。この収束傾向は、運用コストの削減や需要予測に基づく合理化によるものと考えられます。

5G基地局の推移と主要キャリアの投資



国内の5G基地局数は2021年度時点で約9万局に達しました。NTTドコモは19,700局、KDDI(au)は17,900局、ソフトバンクが39,100局、楽天モバイルは11,300局と、それぞれのシェアが広がっています。現状では、5Gが主力になっている大手キャリアが迅速に投資を行っており、将来的にはこれが全社の基幹投資として定着することが予想されます。

無線機および基地局工事の動向



全国系のエンジニアリング会社では、2021年度において3社が70%以上の市場シェアを占めています。特にエクシオグループとミライト・ワンが再編を進めており、今後の工事需要に対する体制を整えています。グループ内の効率化を図ることで、今後の市場動向に備えているのです。

一方で、LTE周波数のNR化(New Radio化)が進む中、市場縮小の懸念が高まっています。楽天モバイルが新規工事発注を停止するなど、新しい投資の流れに否定的な影響が出てきており、これがエンジニアリング市場にどのように影響を与えるかが注目されます。

あとがき



以上のように、携帯キャリア各社の設備投資や基地局の拡大に関する調査結果は、将来的な市場動向を示唆する重要な情報となっています。これからの通信インフラの構築とその質が、私たちの生活にどのように影響を与えていくのか、引き続き注視していく必要があります。今後の技術の進化と市場の動きを見逃さないようにしたいですね。

会社情報

会社名
株式会社エムシーエイ
住所
東京都新宿区西新宿1-25-1新宿センタービル49階
電話番号
03-5325-0222

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