ベトナムの物流人材育成に貢献!ホーチミン市交通大学で物流集中講義を開催
ベトナムの物流産業を担う人材育成に貢献!
国土交通省は、2015年から日ASEAN交通連携の一環として、ベトナムにおける物流人材の育成を支援しています。
このたび、公益財団法人SGH財団の協力のもと、佐川グローバルロジスティクス株式会社とSG佐川ベトナムから講師を招き、ホーチミン市交通大学の学生を対象とした「物流集中講義」を実施しました。
7日間の集中講義で物流の基礎から実践的な知識まで習得
今回の講義は、7日間かけて行われ、物流の基礎知識から、実践的な業務改善、物流施設の紹介、さらには学生によるベトナムにおける物流サービスの新規提案まで、幅広い内容を網羅しました。
国土交通省からは、日本の物流政策やコールドチェーン物流サービスに関する取組について解説。佐川グローバルロジスティクスからは、SCM(サプライチェーンマネジメント)や3PL(サードパーティロジスティクス)といった物流の専門用語から、調達物流、生産物流、販売物流、国際物流など、物流の各分野について詳しく説明しました。さらに、現場での業務改善に役立つ5S(整理整頓、清掃、清潔、躾、習慣化)を意識した実技指導も行いました。
また、佐川グローバルロジスティクスの物流施設「Xフロンティア」の紹介や、SG佐川ベトナムによるベトナムの物流事情の説明、物流倉庫の見学なども行われました。
学生による新規提案で活発な議論が展開
講義の最後には、学生たちがグループに分かれて、ベトナムにおける物流サービスの新規提案を行いました。学生たちは、日ごろ学んでいる知識を活かし、熱心に議論を交わし、斬新なアイデアを発表していました。
ベトナムの物流業界発展への期待
国土交通省は、ASEANにおける物流分野の健全な発展を支援するため、現地で活躍する物流人材の育成が不可欠と考えています。今後も官民連携による物流人材育成事業を積極的に実施していく方針です。
本年度中には、マレーシアでも同様の講義を実施する予定です。
講義概要
実施対象: ホーチミン市交通大学の学生など 188名
実施時期: 令和6年7月1日(月)~7月9日(火)の7日間
実施場所: ホーチミン市交通大学
主な講義内容
国土交通省: 日本の物流政策及びコールドチェーン物流サービスに関する取組について
佐川グローバルロジスティクス: 物流概論(SCM、3PL、調達物流、生産物流、販売物流、国際物流等)、物流オペレーションの実技(5Sを意識した業務改善)、物流施設紹介(Xフロンティア)、学生によるベトナムにおける物流サービスの新規提案(ディスカッション)
* SG佐川ベトナム: ベトナムの物流事情、物流倉庫見学