IKホールディングスがSNS広告事業を新会社に譲渡
株式会社IKホールディングス(IKHD)は、愛知県名古屋市に本社を構え、新たなビジネス展開を目指すために子会社を設立し、SNS広告事業であるgetpop事業を譲渡することを発表しました。この決定は、急速に成長する日本国内のインターネット広告市場に対応し、企業価値の向上を図ることを目的としています。
SNS広告市場の拡大
2024年の日本におけるインターネット広告市場は、デジタル化の進展を背景に一層の成長が見込まれています。特にソーシャルメディアを活用した広告手法は、前年比113.1%の成長を遂げ、広告費は1兆1,008億円に達する見込みです。これにより、インターネット広告媒体費の37.2%を占めるまでになり、広告手法の多様化が求められています。
IKHDが譲渡するgetpop事業は、ソーシャルメディア上でユーザー生成コンテンツを活用した新しい広告モデルを持っています。企業がプロモーションしたい商品を掲載すると、ユーザーは自分が購入した商品や体験談の動画を制作し、SNSで投稿します。再生回数や表示回数に応じて報酬を受け取ることができ、自発的なコンテンツの生成が可能です。
getpop事業の魅力と成長戦略
このように、getpop事業は企業にとって非常に魅力的な広告手法であり、次世代型のプラットフォームとしての可能性を秘めています。ユーザーが消費者から発信者に変わることで、質の高い動画コンテンツが大量に生まれ、企業の宣伝効果も高まることが期待されているのです。
IKHDは、「韓国コスメを始めとするKビューティーの拡大」と「EC事業のシェアアップ」を成長戦略の中心に据えています。持株会社としての特性を活かし、新設の子会社であるgetpopを通じてEC戦略を一段昇華させ、グループ全体の成長を促進する意向です。
新会社の概要
新設される子会社の名称は「株式会社getpop」(仮)で、名古屋市中村区に所在し、代表者には長野庄吾が就任予定です。事業内容はインターネット広告事業で、設立日は2025年10月17日を予定しております。資本金は1,000万円で、IKHDが100%の持株比率を保持します。
この新たな事業が、どのようにIKHDの成長に寄与し、今後の広告市場に影響を与えるのか、注目が集まります。