スマホで遠隔操作を実現した「WARPNER」実験の全貌
アダワープジャパンが開発したスマホアプリ「WARPNER」は、東京と千葉間での超遠隔操作の実験を成功裏に終えました。人口減少や高齢化に伴う労働力不足を背景に、デジタル技術の導入が各産業で進められていますが、これまでの遠隔操作技術は高額な導入コストが障壁となっていました。そこで、スマートフォンだけで低コストに実現可能な「WARPNER」が登場しました。
「WARPNER」の特長
「WARPNER」は、Web RTC(Web Real-Time Communication)の技術を活用し、操作信号や映像をリアルタイムで送信します。これにより、遠隔地からもほぼ遅延なく対象物を操作可能です。従来の遠隔操作と比べて導入コストは10分の1以下にまで抑えられ、約100万円かかる場合が多いところ、このアプリではスマートフォンのみで事足ります。これにより、各業界における導入が促進されるでしょう。
実験の詳細
実験日程と場所
- - 日程: 2022年2月8日、9日、10日
- - 場所: 東京オフィス(アダワープジャパン)および千葉大学西千葉キャンパス
使用した機材は、スマートフォン、電動クローラーユニット「CuGoV3」(CuboRex製)で、合計4台のスマホを運搬台車に搭載しました。これにより機器の前後左右の映像がリアルタイムで操作室へ送信されます。
運搬台車の操作
操作室からのコントローラーを用いて、約30kgの荷物を載せた運搬台車を遠隔で操縦しました。操作から動作までの遅延はわずか0.5秒であり、通常の操作に支障がないことが確認されました。これにより、カートの周囲の状況をカメラで確認しながら、安全に細かい運転ができることが実証されました。
今後の展開と期待
アダワープジャパンは、引き続き「WARPNER」の実験を続け、より多くの産業における業務効率化に貢献していく考えです。特に農業分野では、人手不足の問題解決に向けた期待が大きく、手軽で低コストな遠隔操作が普及すれば生産性が向上するでしょう。
参加企業の募集
また、実験のベータ版を用いて、遠隔操作を実施したい企業や団体を募集中です。興味のある方は、アダワープジャパンまで問い合わせてみてください。
アダワープジャパンの概要
アダワープジャパンは、2017年に設立し、「手軽で低コストな遠隔操作」の実現を通じて、世界規模での労働力不足の解消を目指しています。彼らは操作技術を用いて、国家間の経済格差を克服することを理念に掲げ、様々な試みを行っています。
参考リンク