道路横断自動制御ロボットの実証実験が成功！スマートシティへの第一歩

道路横断自動制御ロボットの実証実験が成功！

羽田空港に近接した大規模複合施設「HANEDA INNOVATION CITY」で、画期的な自動制御ロボットの実証実験が実施されました。この取り組みは、鹿島建設をはじめ、ハイパーデジタルツイン（HDT）、羽田みらい開発、そして芝浦工業大学の4者によって行われ、リアルタイムのデジタルツイン技術を活用することで、道路横断時のロボットによる衝突を未然に防ぐことに成功したのです。

実験の背景

急速に進む少子高齢化の中、将来的には労働力不足が予測されます。そのため、スマートシティの実現に向け、ロボットが警備や運搬、さらには配達などの役割を果たすことが求められています。しかし、ロボットに搭載されているカメラやセンサーだけでは、周囲の動きを把握しきれないため、特に多くの人や車が行き交う場所での安全な運行が課題となっていました。そこで、この実験が企画されました。

自動制御技術の核となる要素

今回の実験では、複数台のロボットを統括するために、鹿島が独自に開発したロボット統合管制システムが導入されました。また、HDT社はデジタルツインをリアルタイムで構築し、空間情報を抽出します。これにより、ロボットは自身の視界に入らない位置から接近する人や車を把握し、安全に移動することが可能になります。

デジタルツインのリアルタイム活用

実験では、センサーによって取得したデータをエッジコンピュータで解析し、周囲の状況を反映したデジタルツインを構築。これにより、ロボットは瞬時に自分の周りの情報を把握し、移動することができました。特に、初めて進入する場所での3Dマップ作成や環境の変化に即応することで、安定した自動運行を実現しました。

未来への展望

今後、この技術はHANEDA INNOVATION CITYのみならず、他の大規模施設へも展開されていく予定です。4者は、社会実装に向けてさらなる実証実験と機能の拡充を図り、より安全で快適なサービスを提供していく意向を示しています。この取り組みは、将来的なスマートシティの実現に向けて重要なマイルストーンとなることでしょう。