女性の事業承継支援でエヌエヌ生命がグッドデザイン賞受賞
生命保険を通じて中小企業を支援するエヌエヌ生命保険株式会社(代表取締役社長:マリウス・ポペスク)は、女性の事業承継を支援する取り組みが「2024年度グッドデザイン賞」を受賞したことを発表しました。これは、後継者問題に対する新しい視点を提示したもので、多くの中小企業が抱える後継者問題に耳を傾け、特に女性の事業承継に焦点を当てたことが評価されました。
受賞の背景
エヌエヌ生命の取り組みは、急に事業を引き継がなければならなくなった女性たちの声から生まれました。30名以上の女性経営者へのインタビューや、762社の事業承継経緯からのデータ分析を通じて、代表者が亡くなった際に約4割が女性に承継されている現実を明らかにしました。この統計は、日本の中小企業における女性の事業承継が大きな課題であることを示しています。
エヌエヌ生命は、株式会社コラボラボと連携し、女性経営者が直面する課題に対して心の支えとなるメンタルサポートや、ネットワークの構築、情報提供を行っています。また、ウェブベースのコミュニティや情報サイトを通じて、急な事業承継に備える情報を提供しています。
具体的な取り組み
エヌエヌ生命が取り組む女性の事業承継支援には、以下の3つの主なプログラムがあります。
1.
女性社長のココトモひろば
このウェブコミュニティは、夫の急逝により社長職を引き継いだ女性たちが集まる場です。彼女たちは日々の不安や悩みを共有し、お互いに支え合うことで、事業承継に伴うストレスを軽減しています。開設以来、100名以上の女性社長が登録し、活発な交流が行われています。
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2.
女性のための事業承継ステーション
このプラットフォームは、事業承継を支援する官民の団体をつなげる役目を果たしています。女性事業承継者に関連するイベントや情報を一元的に提供し、必要なリソースを共有できるようにしております。
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3.
経営者の妻のための情報サイト「つぐのわ」
この情報サイトでは、中小企業経営者の妻が急な経営離脱に備えるための情報を提供しています。2024年10月現在で、登録者は9,500名を超え、急速に成長しています。これは、彼女たちが必要とする情報が実用的であることの表れです。
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審査員の高評価
グッドデザイン賞の審査員からは、事業継承が小規模企業にとって難しい課題であることに注目されました。特に経営者の妻が経営を引き継ぐ場合の苦労は計り知れず、このサービスが社会に必要であることを強調されました。メンタルサポートやネットワークの構築は、単に事業を継続させるためだけでなく、その背後にある人々を支える取り組みであると評価されました。
今後の展望
エヌエヌ生命は、今後も経営者やその家族、社員の声に耳を傾けながら、中小企業を守るパートナーとしての役割を果たしていく方針です。この取り組みを通じて、女性の事業承継を支援し、日本の中小企業の未来を切り開いていくことを目指しています。
グッドデザイン賞について
グッドデザイン賞は、1957年に設立され、日本国内外の多くの企業が参加するデザインの評価制度です。毎年実施されており、受賞者には「Gマーク」が授与されます。この賞は、暮らしの質の向上や社会的課題の解決に貢献するデザインを評価するものとして広く認知されています。