香港国際空港が14年連続で貨物取扱量の世界一に
最近、キャセイブランド傘下のキャセイカーゴは、香港国際空港が国際空港評議会(ACI)より「2024年世界で最も取扱貨物量の多い空港」として再び首位を獲得したことを祝福しました。この快挙は、2010年から続く14年連続の栄冠であり、香港国際空港の実力と信頼性を改めて示すものです。
キャセイカーゴは、香港国際空港の最大手の航空貨物事業者として、同空港にて重要な役割を果たし続けています。国際航空運送協会(IATA)の最新の統計によれば、キャセイカーゴは2023年版「世界航空輸送統計」において、貨物トン・キロ(CTK)ベースで世界の貨物航空会社トップ10に位置し、コンビネーションキャリアとしては第5位にランクインしました。これにより、香港の航空貨物ハブとしての地位はますます強固なものとなっています。
最新技術による自動化の進展
さらに、キャセイカーゴ・ターミナルでは、自動運転トーイングトラクター(AET)の試験運用が初めて成功裏に完了しました。この取り組みは、空港内の貨物をエンドツーエンドでスムーズに運搬することを目的としており、これにより効率的かつ安全な貨物のハンドリングが実現しました。試験では、トーイングトラクターが4台のコンテナドーリーをけん引し、指定のゲートまで自ら移動し貨物の積み込みを行いました。これは、従来の方法に比べて多くの作業を省略することができ、より迅速かつ効率的な運用が実現されたことを示しています。
また、キャセイカーゴは自社の設備や技術だけでなく、業界全体の発展を考慮し、今後もデジタル機能や持続可能な技術への投資を継続する方針を掲げています。これにより、香港国際空港が世界の航空貨物分野における主要なハブであることが維持されるでしょう。
貨物輸送量の増加と未来へのビジョン
2024年には、キャセイカーゴの貨物輸送量は150万トンに達する見込みで、前年比で11%増加すると予測されています。この数値は、香港国際空港で扱われる総貨物量の約31%を占める計算です。同社は、世界中の40以上の都市への定期貨物便を提供しており、旅行機材の貨物スペースを最大限に活用しているため、グローバルな物流の重要な部分を担っています。
さらに、キャセイは今後数年にわたり100機以上の新しい型の旅客機および貨物機を導入する予定であり、新たにボーイング747-8Fモデルを含む貨物機6機の配備が計画されています。
持続可能な開発への取り組み
また、キャセイカーゴでは非電動型の貨物トラクターに対して、水素化植物油(HVO)の導入試験も進行中です。この再生可能燃料は、化石燃料に代わるものであり、ライフサイクル全体での炭素排出量を80〜90%削減する可能性があります。これらの取り組みは、中長期的に見て、環境に配慮した航空貨物の実現に向けた第一歩となるでしょう。
キャセイカーゴは、香港国際空港が世界の物流拠点としてさらなる進化を遂げる中で、革新と協力の精神を持ち続ける意義を重視しています。それにより、香港の国際航空・物流ハブとしての地位の確立と持続可能な成長が期待されます。
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