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冬の上野で楽しむ「冬ぼたん」

2025年1月1日から2月24日まで、東京・上野公園内にある上野東照宮で「第四十三回 上野・東照宮 冬ぼたん」が開催されます。これは、徳川家康公や徳川吉宗公、徳川慶喜公を祀るこの神社において、常時約160株の美しいぼたんが展示される特別なイベントです。

冬の厳しい気候の中でも、ぼたんは美しく咲き誇ります。特に、展示される「八千代椿」や「島錦」、「黄冠」といった人気の品種が揃い、抑制栽培の技術を駆使して開花させた冬咲きぼたんや、咲かせるのが難しい「戸川寒」や「流れ星」などの寒ぼたんが見どころです。これらは、他では味わえない独自の魅力を持っています。

わらぼっちで寒さ対策

開苑中のぼたんは「わらぼっち」と呼ばれる藁囲いに包まれ、冬の冷え込みから守られています。わらぼっちは地域によって様々な形や結び方がありますが、ここでは荒縄を用いた男結びや、梅の花を模した飾り結びが施されています。このように丁寧に飾られたぼたんは、見る人々に華やかな印象を与えます。

江戸建築と自然の調和

苑内からは旧寛永寺の五重塔や参道の石灯籠が望め、枯山水の日本庭園と相まって、まさに江戸の風情を感じさせる空間が広がっています。雪が降る日には、その静寂を背景に凛と佇むぼたんの姿は、訪れる人々の心に深い印象を残します。

早春の花々も楽しめる

また、冬のぼたんが見頃の時期には、ロウバイや早咲きのウメ、フクジュソウなど、コラボレーションする花木も楽しめます。特に1月上旬からは華やかなロウバイが香り、2月上旬にはフクジュソウやマンサクが艶やかに咲いて、ぼたんと共に訪れる人々の心を和ませてくれることでしょう。

購入できるぼたん苗とダリア球根

さらに、開苑期間中には、春咲き牡丹の苗やダリアの球根の販売会も予定されていますので、ぜひチェックしてみてください。これにより、訪れたその場の感動を思い出として家庭に持ち帰ることができるのです。

開苑の詳細

• - 期間：2025年1月1日（水）～2月24日（月・祝）
• - 時間：9:30～16:30（入苑締切）
• - 入苑料：大人（中学生以上）1,000円、団体（15名以上）800円、小学生以下無料

この冬は、上野東照宮のぼたん苑で、雅な文化と自然の美しさに触れてみてはいかがでしょうか。

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