展示名:両大戦間のモダニズム:1918-1939煌めきと戸惑いの時代
町田市立版画美術館は、2024年9月14日から12月1日までの期間、「両大戦間のモダニズム:1918-1939煌めきと戸惑いの時代」展を開催します。この展覧会では、第一次世界大戦と第二次世界大戦の間の20年間に焦点を当て、モダニズムの時代を版画で表現した230点の作品を展示します。
展覧会の背景
第一次世界大戦後の1920年代のフランスとアメリカは、好景気に沸き、一般的には「狂騒の時代」と呼ばれる華やかな時期を迎えていました。この時代、アーティストたちは自動車や飛行機といった新しい工業技術、サーカスの賑わいやキャバレーの華やかさ、さらに最新のファッションを取り入れて、多くの作品を生み出しました。
対照的に、ドイツを中心に生まれた作品には、戦争による悲惨な経験や、当時の享楽的な世相に対する皮肉、さらには近代化による不安感が反映されています。これらの作品はいずれも、当時の社会の変革を映し出しています。
この数年後、世界は再び困難な時代に突入し、1939年には第二次世界大戦が勃発しますが、その影響でアートの風景も大きな変容を遂げることになります。
作品紹介
展覧会では、パリのファッション誌を彩った色とりどりのポショワール(ステンシル)や、日常生活を描いたドイツの版画集、シュルレアリストによる実験的な銅版画など、バラエティに富んだ作品が展示されます。100年後の私たちに、当時のアートがどんなメッセージを伝えているのか、考えるきっかけを提供してくれることでしょう。
会期と会場
- - 会期: 2024年9月14日(土)~12月1日(日)
- - 休館日: 月曜日(ただし9月16日、23日、10月14日、11月4日は開館)
- - 会場: 町田市立国際版画美術館(所在地: 町田市原町田4-28-1)
開館時間
- - 平日: 午前10時~午後5時
- - 土日祝: 午前10時~午後5時30分(入場は閉館30分前まで)
観覧料
- - 一般: 800円
- - 大学・高校生: 400円
- - 中学生以下: 無料
特別イベント
展覧会期間中には記念講演会も予定されています。詳細については美術館の公式ウェブサイトをご確認ください。
町田市について
町田市は東京都の南部に位置し、約43万人が暮らしています。都心から電車で約30分の距離にあり、駅周辺には大型商業施設や古い商店街が立ち並ぶ、活気あふれる都市です。少し離れると、里山の風景や自然豊かな公園もあり、便利さと自然を同時に楽しめる魅力的な場所です。
町田市立版画美術館を訪れて、両大戦間のモダニズムが織りなすアートの世界をぜひお楽しみください。