赤ちゃんの好奇心をあじわうワークショップ
2023年7月25日、芝浦工業大学で「赤ちゃんをあじわうワークショップ」が開催されました。このイベントは、赤ちゃんの好奇心を探求するための新しいアプローチであり、ピープル株式会社と芝浦工業大学の共同プロジェクトです。ピープル株式会社は、1982年から赤ちゃんの行動観察を通じて商品の開発を行なってきたおもちゃメーカーで、赤ちゃんの行動には必ず意味があるという信念のもとに活動しています。
ピープル赤ちゃん研究所の取り組み
ピープル赤ちゃん研究所は、赤ちゃんが持つ「好奇心」という自然な欲求を理解するために、育児者やさまざまな企業との連携を深め、『赤ちゃん観察』の過程を共有することを目指しています。今回のワークショップは、育児者が赤ちゃんの観察を体験し、好奇心を発見する機会となりました。
ワークショップの内容
芝浦工業大学では、益子宗教授の指導のもと、デザイン工学部の学生たちが「赤ちゃん観察」というテーマに取り組みました。特に、赤ちゃんの好奇心を引き出すためのアイテムやシステムを提案するという課題に取り組み、最終的にはモニターテストを実施しました。この授業では、学生たちが実際の赤ちゃん観察に参加し、その観察結果を基にアイデアを練り上げていくプロセスが重要でした。
1.
オリエンテーション: ピープル株式会社の活動や観察視点を学びました。
2.
フィールドワーク: 神田でのイベントに参加し、現場の様子を直接観察しました。
3.
アイデアのブラッシュアップ: 具体的なプロトタイプへと進化させるためのブレインストーミングが行われました。
4.
モニターテスト: 開発したプロトタイプを実際の赤ちゃんと保護者にテストしてもらいました。
ワークショップの成果
ワークショップでは、赤ちゃんとその保護者、さらには学生たちがそれぞれの好奇心を発揮する場面が見られました。具体的には、服に取り付けられたセンサーで動きを感知して光るボールのおもちゃ、赤ちゃんの興味を引くようにデザインされた追いかけっこおもちゃ、リアルタイムで赤ちゃんの視界を再現するゴーグルなど、各アイディアが具体化しました。
また、参加者たちからのフィードバックを受けて、最終発表が行われ、各アイディアがどのように進化するかについて意見交換がされました。ピープル赤ちゃん研究所のメンバーからは、提案されたアイディアが新しい観察体験を提供するものであることについて称賛が集まりました。
教育的意義と今後の展望
芝浦工業大学の益子教授も、この取り組みが学生たちにとって新しい学びの機会を提供したとして、今後もピープル株式会社との連携を続けていく意向を示しています。赤ちゃん観察のテーマが持つ特異性から、創造的なアイデアが生まれ、それが具体的な商品開発へとつながることが期待されています。
おわりに
ピープル赤ちゃん研究所の公式HPでは、定期開催される「赤ちゃんをあじわうワークショップ」の情報も掲載されています。子育てをより楽しいものにするための活動が、今後も展開されることでしょう。参加を希望する方は、ぜひ公式サイトをチェックしてみてください。
詳しくは
こちらをご覧ください。