ファナック、次世代基幹システムに「Kong Konnect」を導入
ファナック株式会社(以下、ファナック)は、次世代基幹業務データ連携基盤のAPIマネジメントシステムとして、Kong株式会社が提供する「Kong Konnect」を採用したことを発表しました。この決定は、同社の中期的なITビジョンに基づくもので、2030年に向けた基幹システムの大胆な刷新を目指しています。
変革の背景
ファナックのIT部門は、モノリシックな構造から脱却し、疎結合型アーキテクチャへの移行を進めています。これにより、業務データを一元的に管理し、運用の効率化を図ることを目的としています。これまでは、異なるシステム間でのデータ連携において、DBの直接参照やFTPファイル、個別のAPI連携などが混在し、失敗や運用管理上の課題が多く浮上していました。
そこで、ファナックではAPIの重要性を認識し、単なる技術要素としてではなく、企業の運営を支える資産として位置づけ、適切なガバナンスを整える必要があるとの判断からKong Konnectの導入を決定しました。
Kong Konnect導入の理由
ファナックが選んだ「Kong Konnect」は、その多くの機能と利点によって評価されました。特に以下の点が重視されました:
- - ハイブリッドクラウド環境への統合管理: オンプレミスとクラウドアプリケーションを単一プラットフォーム上で簡単に管理できます。
- - APIの一元管理: Kubernetes環境のAPIのほか、SaaSやパッケージ製品のAPIも包括的に扱えること。
- - APIOpsとの親和性: 設定をコードで管理し、自動化されたCI/CDパイプラインに組み込むことで、運用の効率化が図れます。
- - 国内サポートの安心感: Kongの日本法人があることで、密なサポート体制が構築されていることから、エンタープライズ向けの採用決定を後押ししました。
期待される導入効果
Kong Konnectを導入することで、ファナックは以下のような効果を期待しています:
- - APIの統合可視化: 増加するAPIを一元的に把握し、各種ルールに基づいて管理します。
- - API資産の活用: 認証やセキュリティ、流量制御といった共通項目を集約し、持続的な資産活用を進めます。
- - ガバナンスの標準化: APIの設計から運用、廃止に至るまでのライフサイクル管理を自然な形で統制できる仕組みを築きます。
未来への展望
このビジョンを実現するため、ファナックはAPIの増加に備え、共通の仕様をKongプラットフォームに集約し、各アプリに対する実装の負荷を軽減できるよう進めています。また、APIの体系的な整理とカタログ化を行い、APIを「データ資産」として整然と把握できる管理体制を整えることで、品質管理とコストの最適化を目指しています。
これに対し、ファナックの常務理事である尾原丈太郎氏は、Kong Konnectの導入が持続可能なデジタル基盤の構築に寄与することを期待しています。Kongの代表、有泉大樹社長もこの採用を喜び、日本の製造業全体に対する影響力の大きさを強調しました。
ファナックについて
ファナックはFA、ロボット、そしてロボマシンを中心に、自動化と高度化のソリューションを世界中に提供しています。持続的な研究開発への投資を通じて、先端技術を取り入れた製品を生み出し、製造現場の生産性向上を図っています。
Kongについて
KongはAPIおよびAIコネクティビティ技術のリーダーとして、幅広い組織に高い信頼を寄せられており、APIとAIシステム間の安全で効率的な接続を実現しています。Kong Konnectを通じて、データ流通の基盤を支えています。