オープンアクセス推進契約
2023-02-08 14:00:01
東京工業大学がTaylor & Francisとオープンアクセス推進の契約締結
東京工業大学とTaylor & Francisの画期的な契約
2023年2月8日、国立大学法人東京工業大学(以下、東京工業大学)と著名な学術出版社Taylor & Francis Group(以下、Taylor & Francis)は、オープンアクセス論文の発表を後押しするため、3年間の電子ジャーナル転換契約を締結しました。この契約により、大学の研究者は同社が提供するハイブリッドジャーナルでの論文掲載にかかる費用の負担が軽減されるため、論文のオープンアクセス化が促進される見込みです。
研究の発信力を高める取り組み
この新たな契約は、東京工業大学にとって大変重要な意義を持ちます。大学が購読している全てのTaylor & Francisのジャーナルにアクセスできることに加え、論文のオープンアクセス化にかかるコストが大幅に減少します。これにより、大学に所属する研究者が自身の研究成果を広く発信していくことが容易になり、論文の発表数も増加することが期待されています。
さらに、東京工業大学附属図書館は、Japan Alliance of University Library Consortia for E-Resources (JUSTICE) の会員として、同連合が合意したRead & Publish提案に参加する最初の機関となります。この取り組みにより、大学はより積極的に学術研究の普及に貢献できるでしょう。
大学からの期待の声
東京工業大学附属図書館長の山田明教授は、契約の締結について「伝統あるTaylor & Francis社と合意に至り非常に嬉しく感じています。オープンアクセス出版が進行する中で、本学の研究の発信力が一層高まることを期待しています。」と語りました。
一方、Taylor & Francisのアジア太平洋地域の責任者であるIan Jones氏は「アジア太平洋地域での初のRead & Publish契約の合意が東京工業大学であったことは特に喜ばしい事です。東京工業大学の先進的な研究成果がより広範に影響を及ぼすことを期待しています。」とコメントしています。
東京工業大学の魅力
東京工業大学は、創立140年以上の歴史を有する国立大学で、理工系の教育を受ける学生たちに質の高い教育を提供しています。大岡山、すずかけ台、田町の3つのキャンパスには、合計約5,000人の学士課程学生と約5,500人の大学院課程学生が在籍し、国内外からの留学生も多く受け入れています。このような国際的な環境は、多様性を重んじた教育研究を実現し、未来の科学技術リーダーを育成するための土台となります。
21世紀において理工系大学が果たす役割は一層重要です。東京工業大学は、科学技術のリーダーを育成し、彼らが世界規模で課題解決に貢献できるような教育と研究を続けています。最終的な目標は「世界最高峰の理工系総合大学」の実現です。
Taylor & Francisの役割
Taylor & Francisは、国際的な研究機関や大学、図書館と連携し、学術的な発見を広く共有することに取り組んでいる世界有数の出版社です。人文科学から医療分野に至るまで幅広いジャンルを網羅し、高品質な学術ジャーナルや書籍を提供しています。地域に根ざした専門知識とサポートで、研究者たちが自身の研究を発展させる手助けをしています。
この新たな契約によって、東京工業大学の研究者は、より多くの発表を行うと同時に、その成果が広く社会に届くことが期待されています。今後、研究の結果がどのように社会に寄与し、影響を与えていくのか、その行方に注目です。
会社情報
- 会社名
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Taylor&Francis Japan合同会社
- 住所
- 東京都千代田区神田神保町1丁目54番4号 JHVビル9階
- 電話番号
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