東京湾のドローン輸送実験
2025-02-19 09:30:24

東京湾で実施されたドローンによる物資輸送の実証実験

東京湾でのドローンによる物資輸送実証実験



2025年2月14日、東京湾で初めての「レベル3.5飛行」による物資輸送が行われました。この実証実験は、ドローンスクール東京を運営する株式会社ハミングバードが実施し、東京都港区の「みなと新技術チャレンジ提案制度」に採択されたプロジェクトの一環です。

実証実験の目的と背景


港区は災害時における交通手段が限られる地域であり、主な交通路として「レインボーブリッジ」と「ゆりかもめ」が存在します。これらの通行手段がダウンした場合でも、迅速に被災状況の確認や緊急物資の輸送ができる手段を整えることが急務とされています。そこで、ドローン技術を活用した物資輸送の可能性を探るために、この実証実験が企画されました。

レベル3.5飛行とは


新たに導入された「レベル3.5飛行」では、無人航空機操縦者が補助者なしで機体のカメラ映像をリアルタイムで確認することで、安全確認が行われます。また、移動車両の上空を一時通行できる条件も満たすため、交通を迂回する必要がなくなり、よりスムーズな物資輸送が期待されます。

実験の進行


実証実験では、芝浦南ふ頭公園運動広場からお台場学園港陽小・中学校の屋上まで約1.8kmの距離をドローンで輸送しました。使用されたドローンは、DJI MATRICE350で、重量約500gの緊急物資を6分間で運搬しました。物資の安全な届け方を実証するため、自動空撮機体が最初に飛行し、物資輸送専用のドローンが続きました。空撮機によるルートの確認無事に実施された後、物資輸送が行われ、成功を収めました。

期待される成果


この実証実験は、東京湾上空でのドローンの安全飛行を確立する重要なステップであり、今後の防災活動や物資輸送への具体的な応用が期待されます。港区の清家愛区長や関係者は、スクリーンを通じて進捗を確認し、安全な運用がなされていることを見守りました。また、本プロジェクトは地域活性化や市民サービスの向上にも寄与することを目指しています。

ドローンスクール東京とハミングバードの役割


株式会社ハミングバードは、2018年に日本初の商業施設内ドローンスクールとして「ドローンスクールお台場本校」を開校し、現在までに全国に7つの提携校を展開しています。国家資格である無人航空機操縦士講習を手掛け、高度な技術を持つ人材を育成しています。さらに、災害協定を結んだ自治体においても、ドローンを活用した防災訓練を行っています。

結論


今回の実証実験により、東京都港区における新たなドローン技術の実績が生まれました。これにより、緊急時の物資輸送手段としてのドローンの可能性が広がると同時に、迅速かつ安全な支援が可能となる未来が期待されます。


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会社情報

会社名
株式会社ハミングバード
住所
東京都渋谷区道玄坂1-21-1SHIBUYA SOLASTA3F
電話番号
03-3599-3075

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