市販ドレッシングの利用実態と傾向
近年、様々な料理に活用される市販のドレッシングについて、マイボイスコム株式会社が行った調査の結果が発表されました。2025年9月に実施されたこの調査は、11,438名の回答を元に、ドレッシングの利用実態や選ばれる理由、使い方などを分析したものです。
調査のポイント
- - ドレッシング利用者は8割強
- - 週1回以上利用する割合は約65%
- - 2種類以上の市販ドレッシングを持つ家庭も多数
【利用頻度の調査】
調査によると、ドレッシングを利用している人は80%を超え、そのうち約65%が週に一度以上の頻度で使用していることが分かりました。特に60代から70代の層でこの割合が高く、年齢層による利用傾向が明らかになっています。
【ドレッシングの種類と用途】
家にある市販ドレッシングの種類については、2種類を持つ家庭が35.1%、1種類が26.8%となっており、過去の調査に比べて1種類の利用が増加傾向にあります。また、ドレッシングを野菜やサラダだけでなく別の料理にも積極的に使用する人は2割弱で、ドレッシングの種類が多いほどその割合が高まっています。
【人気のドレッシングとメーカー】
調査で最もよく利用されるドレッシングの種類は「ごま」が54%で、次いで「醤油ベース」が32%と続いています。特に「ごま」は女性に人気があり、地域別では近畿や中国、四国での高利用率が見受けられました。メーカーについては、54%が「キユーピー」を挙げ、次いで「味の素」が19.7%となり、60代から70代での「味の素」の人気が高くなっています。
【購入時の重視点】
また、ドレッシング購入時に重視するポイントとして、78.3%が「味の良さ」を選び、50.4%が「値段」、39.5%が「味の種類」を重視することが分かりました。この調査の結果から、消費者は味に敏感であり、満足感が購入の鍵であることが伺えます。
【野菜やサラダとの相性】
生野菜や温野菜、サラダにかける調味料としては、市販のドレッシングが72.4%で、マヨネーズが43.9%、その他の調味料としては28.5%の人が使っていることが分かりました。特に「自宅で作ったドレッシング」は、女性高年代層で人気がありますが、「マヨネーズ」は特に高年代層での利用が高く、年代による選好が見られました。
【消費者の声】
調査参加者からのコメントも寄せられ、使用するシーンや好みのメーカーが明らかになっています。「キユーピーの深煎りごまドレッシングが風味が良く、サラダにも豚しゃぶのつけタレとしても使えて便利」といった具体的な意見が多く見受けられました。一方で、「市販のドレッシングは冷蔵庫がボトルであふれるので避けている」という声もあり、使い切れないことから手作りを選ぶ人もいるようです。
この調査は、広範囲に渡るデータを基にしたもので、消費者のニーズや嗜好がどう変化しているのかを示す重要な指標となるでしょう。今後のドレッシング市場にも影響を与える可能性が高い調査結果と言えます。