博多祇園山笠
2018-06-29 13:00:58

博多の夏、777年続く祇園祭り「博多祇園山笠」の魅力とは

博多の夏の風物詩「博多祇園山笠」



博多の夏に欠かせない祭り「博多祇園山笠」は、776年の歴史を持つ櫛田神社の奉納神事です。この伝統的な祭りは毎年7月1日から15日までの間、博多の街を中心に盛大に行われます。その名は、元々疫病を鎮めるために行われた祈祷から始まり、今日では地域の人々に愛される重要な文化行事へと成長を遂げました。

山笠の起源と歴史



記録によると、博多祇園山笠の起源は、1241年に博多で流行した疫病の際に遡ります。当時、承天寺の開祖である聖一国師が祈祷水を撒いて街を清め、疫病退散を願ったことから始まりました。その後、山笠は次第に発展し、地域の人々が参加する大きな祭典となりました。

もともと山笠は約15メートルの高さを誇り、街を練り歩く形式でしたが、電線の張り巡らされた明治末期からは、より小さな「舁き山笠」が活躍するようになります。これにより、飾り山笠として残されたものと、実際に担いで走る舁き山笠の二つが共存する形となりました。

祭りのスケジュール



毎年の祭りは、さまざまな行事で構成されています。以下に代表的な行事の日程を紹介します。

  • - 7月1日: 飾り山笠が各所に登場し、圧巻の景観を作り出します。
  • - 7月12日: 追い山馴らしが行われ、約4キロのコースを、本番さながらに練習するタイムレースが実施されます。
  • - 7月13日: 集団山見せでは、多くの山笠が集結し、魅力的な姿を披露します。
  • - 7月15日: 追い山笠の本番があり、早朝から山笠が櫛田神社に舁き入れられます。

この期間中、街は山笠一色に染まり、様々なイベントや行事が行われ、訪れる人々を魅了します。

今年の見どころ



特に今年注目したいのは、それぞれの山笠が持つ独自のテーマです。各流れには個性的な名前が付けられ、有名な人形師が手掛けた飾りが施されます。

  • - 一番山笠 西流: 武士の姿を表現した「報文武秀小松君」
  • - 二番山笠 千代流: 藤花を題材にした「藤花庸功千代芳」
  • - 三番山笠 恵比須流: 山に賑わう「山呼萬歳聲」

これらの飾りは、地域の人々の技術と誇りが込められています。また、飾り山笠は7月1日から15日まで福博の街で公開されており、訪れる人々が自由に見ることが可能です。

まとめ



博多祇園山笠は、地域の伝統や文化を受け継ぎながら成長し続け、今やユネスコ無形文化遺産としての地位を確立しています。この祭りに参加し、その熱気と活気を体感することで、博多の魅力をさらに感じることができるでしょう。祭りは地域の人々にとって特別な意味を持っており、多くの思い出が生まれる貴重な機会です。今年も、多くの人がこの伝統的な祭りに足を運ぶことを期待しています。

会社情報

会社名
博多祇園山笠振興会
住所
福岡県福岡市博多区上川端町1-41
電話番号

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