Shippio、貿易書類を自動で処理するAI-OCR機能を開始
株式会社Shippioは、貿易業務の効率化を目指して、AI-OCR機能の提供を始めました。この新しい機能は、多種多様な貿易書類、特に最重要書類であるB/L(船荷証券)の自動読み取りを実現し、システムへのデータ転記を迅速に行うことができます。
AI-OCR機能開発の背景
国際物流では多くの貿易書類が必要ですが、依然として紙やPDF形式での管理が広く行われています。これにより、業務従事者は書類情報を手作業で入力する手間やミスに悩まされています。Shippioでは、フォワーディング実務を通じてこの課題を痛感し、顧客からも書類転記作業の軽減に関する要望が多く寄せられました。このような背景から、AI-OCR機能の開発に着手し、今回の先行リリースへと至りました。
使える技術、AI-OCR
このAI-OCR機能は、Shippioのクラウドサービス上でアップロードされた貿易書類をAI技術で瞬時に読み取り、データを自動で転記することができるため、従来の手作業によるハードルを大きく下げます。これに伴い、コンテナ番号や航路番号、B/L番号などの情報を自動的にシステムに登録することが可能です。
この自動化は、労力の削減だけでなく、入力量のミスを減らすことにも寄与します。その結果、登録された案件情報を正しく把握しやすくなり、貨物のトラッキングも迅速に行えるようになります。
先行リリースの概要
対象書類はB/L(船荷証券)であり、利用可能なサービスは、荷主企業向けの貿易業務SaaS「Shippio Cargo」と、国際物流事業者向けの「Shippio Works」です。初期段階では、一部顧客へ先行して提供され、今後の利用者からのフィードバックを受けながら改善を進めていく予定です。AI、機械学習の力を借りて、特に情報の精度向上を図る方針です。
今後の展望
Shippioは、顧客からのフィードバックをもとに、機能のさらなる改善を図っていく方針です。現行機能の精度向上に加え、他の貿易書類の対応や新機能の開発にも注力していきます。自社プラットフォームを通じて、貿易業界全体の業務効率化を推進し、物流業界の革新にも貢献できるよう努めていく所存です。
Shippioについて
Shippioは「国際物流を、アドバンストに」というビジョンのもと、国際物流のデジタルトランスフォーメーションを進めています。提供しているプラットフォームには、様々な機能が統合されており、顧客企業はこれを利用することで、より効率的な貿易業務を行うことができます。
会社概要
- - 法人名:株式会社Shippio
- - 本社所在地:東京都港区芝浦1-1-1 浜松町ビルディング15階
- - 代表者:代表取締役 佐藤 孝徳
- - 設立:2016年6月
- - 事業内容:国際物流プラットフォームの企画・開発・運営
詳細な事業内容は、
公式サイトをご覧ください。