三陽商会の環境保護への取り組み
株式会社三陽商会は、企業としての責任を果たすため、2023年から「持続可能な地球環境への貢献」を重要なテーマとして設定しました。気候変動の緩和に向け、温室効果ガス(GHG)排出量の削減に力を入れています。特に、2023年度のGHG排出量については、一般財団法人日本品質保証機構(JQA)による第三者検証を受け、その信頼性をさらに高めています。
第三者検証の重要性
今回の検証は、国際標準である「ISO14064-3」に従って行われ、これによりステークホルダーに対するデータの正確性が保証されました。三陽商会では、2023年度のScope1、Scope2、Scope3に関するGHG排出量をまとめ、第三者の目によって確認を受けています。
GHG排出量の内訳
- - Scope1(自社による直接排出):928 t-CO2
- - Scope2(間接排出):
- ロケーション基準:1,844 t-CO2
- マーケット基準:1,574 t-CO2
- - Scope1+2合計:2,501 t-CO2
- - Scope3合計(サプライチェーン上での排出等):37,295 t-CO2
これらのデータは、本社や連結・非連結子会社を含むものであり、環境影響を把握する上で非常に重要です。特にScope3の排出量は、サプライチェーン全体にわたるものであり、企業活動のすべての段階での改善が求められます。
温室効果ガス削減に向けた具体的な取り組み
三陽商会では、省エネを推進するために、店舗やオフィスにおいてLED照明の導入を行っています。加えて、2024年12月からは本社ビルを再生可能エネルギー100%の電力に切り替える計画です。これにより、電力の使用に伴う間接的な排出を抑えています。
また、環境に配慮した素材の使用、在庫や廃棄物の削減、プラスチックの使用削減とリサイクル等、多様な取り組みを進めています。これらの活動は、持続可能な製品開発を通じて、環境負荷を低減することを目的としています。
中期的な削減目標
三陽商会は、2030年度までに以下の温室効果ガス削減目標を設定しています。
- - Scope1・2のGHG排出量:2019年度比52%削減
- - Scope3のGHG排出量:2019年度比30%削減
これらの目標を達成するため、定期的なモニタリングや透明性の高い情報開示を行い、関係者とのコミュニケーションを強化しています。
企業の理念と今後の方向性
三陽商会は、ファッションを通じて豊かな生活文化を創造し、社会に貢献することを企業理念に掲げています。これからも、環境保護と共に社会全体の発展に寄与するための活動を続けていく方針です。公式ウェブサイトには、詳細な活動や今後のビジョンが記載されており、環境への取り組みを一層深めていく姿勢を示しています。
【参考リンク】
おわりに
三陽商会の今後の活動が、持続可能な社会の実現に向けて重要な役割を果たすことが期待されています。これからも、企業としての責任を果たしつつ、多くの人々に持続可能な選択肢を提供していくことを願っています。