宿泊施設を中心に地域観光をDX化する新たな公募が開始
日本の観光業界は、近年デジタル化の波に乗ろうとしています。その中心となるのが宿泊施設です。宿泊施設は観光産業の中でも顧客データを最も多く持っており、その活用方法によって地域全体の観光戦略が大きく変わる可能性があります。
最近、宿泊施設を核にした地域観光のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進のための実証事業が公募されることが発表されました。これにより、宿泊施設は単なる宿泊場所としての役割を超え、地域の観光の中心となることが期待されています。
事業の背景
現在、宿泊施設では様々なITツールが導入され、顧客や会計のデータを管理しています。ただし、そのデータは宿泊施設内での活用にとどまり、地域の他の観光関連事業者とは連携されていないのが現状です。これが、地域全体としての施策に取り組む上での大きな障壁となっています。
例えば、宿泊客が宿泊前後に地域を巡るための情報提供や、飲食、購買活動を促進する施策が十分に行われていないのです。この問題を解決するために、宿泊施設と地域の観光事業者との連携を深め、データを共有することが不可欠です。
実証事業の目的
公募に選ばれた宿泊施設はDX技術を活用し、地域の観光関連事業者との連携を通じて、観光収益を最大化することを目指します。宿泊客にとっても、宿泊前後の観光活動が便利になり、地域の魅力を存分に楽しむことができるようになります。
申請対象者
公募の対象となるのは、旅館業法の許可を得ている宿泊施設です。また、宿泊施設だけでなく、民間事業者、DMO(デスティネーション・マネジメント・オーガニゼーション)、観光協会、業界団体なども申請の主体となることが可能です。
支援内容
支援対象経費は、1件あたり500万円から2000万円(税込)に設定されており、選定件数は約20件を予定しています。ただし、応募状況によって変動する可能性があります。
公募期間と応募方法
公募は2022年8月1日から8月31日まで行われます。応募申請書類の提出は、8月10日から31日17時まで受け付けています。詳細については、「宿泊施設を核とした観光地のDX推進に向けた実証事業」ポータルサイトで確認できます。
お問い合わせ
公募に関する質問は、事務局である株式会社JTBに問い合わせることができます。電話やメールでのコンタクトが可能で、受付時間は平日の10:00から17:00までです。
このプロジェクトが成功すれば、地域の観光業は新たなステージへと進むことでしょう。今後の展開が非常に楽しみです。
会社情報
- 会社名
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「宿泊施設を核とした観光地のDX推進に向けた実証事業」事務局
- 住所
- 東京都千代田区霞が関3-2-5霞が関ビルディング23階
- 電話番号
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