スマホで橋梁点検を効率化するAIサービス「Plugbot」提供開始
2026年8月18日、株式会社サムテックが新たに提供を開始するAI画像解析サービス「Plugbot(プラグボット)」が注目されています。スマートフォンで撮影した道路橋の損傷画像をわずか20秒で解析し、損傷内容を詳しく説明するこのサービスは、自治体や点検業者にとって大きな革命となることが期待されています。
開発の背景
道路橋の老朽化が進む中で、高齢化が進んだ技術者による点検業務は限界を迎えています。日本には約73万の道路橋が存在し、これらは5年ごとに点検が義務付けられています。しかし、建設業界での就業者の高齢化進行により、点検を行う人材の確保が難しい状況にあります。国土交通省によると、2023年には建設された道路橋の約37%が50年以上を経過し、2040年にはその割合が75%にまで増加する見込みです。このような問題を解決するために、「Plugbot」が開発されました。
Plugbotの機能
Plugbotを使用することで、点検作業は大きく効率化されます。スマートフォンを用いて損傷部を撮影するだけで、AIがその種類や程度を自動的に判定し、所見や診断区分も提案します。また、判定の根拠を文章化して提供するため、技術者はその結果を確認しながら作業を進めることができます。
機能の特徴
1.
スマホ完結:高価な専用機器は不要で、スマートフォンで直接解析が可能です。
2.
多様な損傷に対応:コンクリートや鋼材のさまざまな損傷を広く分析し、必要な情報を提供します。
3.
対話による精度向上:撮影状況を入力しながらAIと対話することで、解析の精度が向上します。
4.
マップ・CSV出力:損傷位置をマップ表示し、データをCSV形式で出力することも可能です。これにより、報告書作成が効率化されます。
実証検証の受付開始
サービス提供にあわせて、サムテックは自治体や企業などを対象とした無料の実証検証を受付中です。これにより、実際の点検業務でPlugbotを試すことができ、その適用可能性やフィードバックを得ることができます。実施期間や参加可能な社数には限りがありますが、これは新技術を利用するための良い機会です。実際の現場での利用を通じて、今後の改善にも寄与することを目指しています。
代表のコメント
「Plugbotは、道路橋の安全を守るために、技術者の知識を次世代に引き継ぐために作りました。人の判断を補完し、支える存在として、多くの自治体と協力しながら実証を重ねていきたい。」と、代表取締役の兪仲奎氏は語ります。
今後の展開
今後は、NETIS登録を契機に自治体や公共セクターへの導入を進めるとともに、得られた現場のフィードバックを基に改善を図ります。また、Plugbotで培った技術は、建物の外壁点検や事故車両の査定など、新たな領域への展開も予定しています。これにより、さまざまな分野での安全性向上が期待されます。
会社情報
株式会社サムテックは、1996年に設立され、大阪市淀川区に本社を構えています。AI画像解析ソリューションの開発や、インフラ点検デジタルトランスフォーメーション(DX)を支援する事業を展開しています。
Plugbotの詳細については公式サイトで確認できます。