コンテナ環境のセキュリティを強化する新サービス
伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)が、新たに提供を開始した「C-Native Security Service」が注目されています。このサービスは、デジタルトランスフォーメーション(DX)の進展に伴い重要性が増すクラウドネイティブ環境のセキュリティ強化を支援するものです。特に、コンテナ型アプリケーションのセキュリティ対策に特化した支援を行います。
DX時代に求められるコンテナ技術
最近のIT環境においては、攻撃手法が巧妙化し、企業は迅速なシステム改善とセキュリティの両立を求められています。柔軟かつ変化に強いコンテナ技術は、こうした要求に応えるための一つの手段として脚光を浴びています。特に、パブリッククラウドやプライベートクラウド、エッジコンピューティングを組み合わせたクラウドネイティブ環境の利用が期待されています。
新サービス「C-Native Security Service」の概要
「C-Native Security Service」は、まず第一に「アセスメントサービス」と「オンボーディングサービス」を提供します。「アセスメントサービス」では、コンテナセキュリティ導入に向けた計画や技術要件の定義、対象となるシステム環境の評価を行い、その上で必要な製品やツールの調達支援も含まれます。
一方「オンボーディングサービス」では、お客様が選択したツールを効果的に活用し、安定したシステム運用を実現するための定着支援を行います。これにより、お客様は安心してコンテナ環境を利用できるようになります。
高度なセキュリティ機能の導入
C-Native Security Serviceでは、Kubernetesを搭載したRed Hat OpenShiftをサポートするほか、Sysdig社のSaaS型セキュリティモニタリングプラットフォーム「Sysdig Secure」を駆使して、リアルタイムでのセキュリティ監視と迅速な対応が可能です。Sysdig Secureは、オープンソースを基盤にしており、クラウドおよびコンテナ特有の要求に適応した統合型セキュリティプラットフォームです。
さらに、HashiCorp社の「Vault」を用いてシークレット管理やデータ暗号化を行い、アクセス管理やアプリケーションデータの保護を効率的に実施します。これによって、クラウド環境全体での統一したセキュリティ管理が可能となるのです。
企業の安全な運用をサポートするCTCの取り組み
CTCは2020年より、コンテナ環境の活用サービス「C-Native」に取り組んできましたが、今回のサービス追加により、さらなる安全性向上を図ります。今後は、セキュリティ運用を代行するマネージドサービスを含めたメニューを拡充し、企業のDXを支援していく方針です。
期待される成果と今後の展望
今回のサービスは、最新のIT環境において同社がどのようにしてセキュリティ対策を強化していくのかの一端を示しています。コンテナ技術を導入する企業にとっては、リアルタイムで環境を監視し、セキュリティインシデントに迅速に対応することが求められます。この新しいサービスの活用により、多くの企業が安心してデジタルトランスフォーメーションを推進できることが期待されています。また、提供企業から寄せられたコメントでは、IT環境の変化に素早く適応する能力が今後さらに重要になるとされています。今後の展開に大いに期待が寄せられています。