「災害時のトイレの備え」出前授業: 能登半島地震の教訓を小学生へ
特定非営利活動法人日本トイレ研究所は、排泄を通して健康や生活リズムを整えることを目的に、啓発活動「トイレweek」を2024年11月10日(いいトイレの日)~19日(国連・世界トイレの日)に実施しています。
同研究所は、能登半島地震で課題となった「災害時のトイレ」について、大田区立出雲小学校で出前授業を行い、携帯トイレの使い方などを小学生に伝えました。
授業内容: 携帯トイレの使い方を実演
11月12日に行われた授業では、5年生88人を対象に「災害時のトイレのそなえ~能登半島地震の被災者からの声~」をテーマに、災害時にトイレが使えなくなることや、トイレの衛生状態が悪化することで起こる健康被害について説明しました。
特に、能登半島地震の避難所で「携帯トイレの使い方を日本中の小学校で伝えてほしい」という被災者からの声が紹介され、児童たちに強く印象を与えました。
授業では、携帯トイレの使い方を実演し、児童自身が実際に使用できるよう体験型の授業となりました。
児童からの感想
授業を受けた児童からは、「災害時でも安心してトイレができるように、携帯トイレの使い方をしっかり覚えたい」「家族にも教えて、災害に備えたい」といった感想が聞かれました。
トイレweekの取り組み
トイレweekでは、今回の出前授業以外にも、全国の小学校・中学校133校・2万4,354人の児童・生徒が参加する排便記録や、災害時のトイレ対策などを解説した「トイレの教科書」の配布など、さまざまな活動を行っています。
日本トイレ研究所について
日本トイレ研究所は、「トイレ」を通して社会をより良い方向へ変えていくことを目指すNPOです。近年は、子どものトイレ・排泄環境、災害時のトイレ・衛生環境、街なかのバリアフリーなトイレ環境などに力を入れています。
まとめ
今回の出前授業は、災害時にトイレが使えなくなる状況下での備えの重要性を、小学生に分かりやすく伝える良い機会となりました。
日本トイレ研究所は、今後もトイレ・排泄に関する啓発活動を積極的に行い、人々の健康増進と安全な生活環境の実現に貢献していく予定です。