TBSテレビが新たな構想をスタート
TBSテレビは、元PIVOT株式会社の竹下隆一郎氏を特任執行役員として迎え入れ、さらなる成長を目指しています。竹下氏は、11月1日からその職務を開始し、同時に「TBS CROSS DIG with Bloomberg」のチーフコンテンツオフィサー(CCO)としても活動します。この新しい取り組みは、TBSとブルームバーグ・メディアの協力により展開され、情報の質と多様性を高さを追求しています。
竹下隆一郎氏の経歴
竹下氏は、経済部記者として株式会社朝日新聞社に入社後、外資系メディアの日本版編集長として重要なポジションを経験してきました。PIVOTでは、国際的な視点からの情報発信を重視し、デジタルメディアの運営において目覚ましい成果を上げました。彼のキャリアは、ニュースの提供だけでなく、国際社会との架け橋を築くことにあります。特に、英語での映像コンテンツの制作を通じて、日本のビジネスと課題を世界に伝える役割を果たしてきました。
TBS CROSS DIG with Bloombergの目指すもの
新たに立ち上げられる「TBS CROSS DIG with Bloomberg」は、ブルームバーグの一流のビジネス報道と市場分析を活かしながら、国際社会のトレンドを反映したニュース番組を提供します。このサービスにより、海外の企業人や日本の専門家が参加し、国際的な経済問題を共に考える場が生まれます。竹下氏は、このような新しい報道スタイルを確立し、「圧倒的信頼」に基づいた情報をユーザーに提供することに意欲を示しています。
新しい経済人の必要性
現在の国際情勢をうけて、竹下氏は「新しい経済人」の重要性を強調しています。彼は日本の複雑な課題を世界の問題として捉え、みんなが同じテーブルで議論することの重要性を説いています。特に、AI技術が進化する現代において、言語の壁が崩れつつある中で、さまざまな視点を取り入れた経済的な対話が求められています。この対話を通じて、将来的には日本のメディアをグローバルに展開する意図を示しています。
課題と展望
竹下氏は、現代の混沌とした世界情勢、ウクライナ紛争、中東の問題を挙げつつ、日本もまた失われた30年を経て、新たな投資文化とユニコーン企業の芽生えを迎えていると述べています。だが、戦後の課題も残っており、それに取り組むことが必要です。これらの困難に向き合うためには、柔軟な思考を持つ新しい経済人が必要であると語ります。
TBSテレビは、竹下氏の下で、ただのニュース媒体ではなく、国際的な情報発信のハブとしての役割を果たすことを目指しています。この新たなビジョンが、メディアの枠を超えた経済的な対話を生むことを期待しています。
竹下氏のコメント
「TBS CROSS DIG with Bloomberg」では、国際社会の最前線で活躍する声を広く届けていきたいと思います。そして、日本での成長を経て、最終的には世界に発信できるメディアを構築していく決意です。
この新たな取り組みは、現在のグローバルなメディア環境において、革新的な視点を提供するものとなるでしょう。