京都初の生コンクリートリサイクルシステム
株式会社JIGSAWが京都市にて新たに開始した廃棄生コンクリートのリサイクルシステムが注目を集めています。この画期的なシステムは、これまで捨てられていた生コンクリートを再利用することで、環境への負担を軽減し、資源を有効活用することを目指しています。
リサイクルのプロセス
このリサイクルシステムでは、建設現場で余ってしまった生コンクリートを再生骨材として利用することが可能になります。リサイクルプロセスでは、砂や砂利といった材質に再加工され、建設での下地や埋め戻し材としての用途に活かされるほか、新たに設計されたリサイクル生コンクリートとしても使用されます。このアプローチにより、特に地盤を均すための非構造体利用が可能となり、さまざまな建設ニーズに応えることができます。
環境への配慮とコストダウン
JIGSAWは、本システムの導入を通じて、産業廃棄物の削減に加えて、環境保護にも寄与しています。従来、生コンクリートは納入現場で余剰となったものは産業廃棄物として処理されていましたが、これにかかる費用は年々高騰しており、各工場は大きな負担を抱えていました。このリサイクルシステムが成功すれば、処理費用の削減のみならず、資源の地球的な保護にも繋がり、コストダウンを図ることができます。
生コンクリートリサイクルシステム誕生の背景
リサイクルシステムの背後には、今日の社会における環境問題への強い意識と、持続可能なものづくりに対するニーズがあります。砂や砂利といった生コンクリートの原材料は天然資源であり、その供給が限られています。そのため、リサイクルによる資源の有効活用が求められていたのです。JIGSAWは、SDGs(持続可能な開発目標)を意識した企業として、このリサイクルシステムを立ち上げ、業界全体に新たな流れを創出しようとしています。
会社概要
株式会社JIGSAWは、2018年に設立され、母体となる宝ヶ池グループでは生コンクリートの製造を行っています。新たな試みへの挑戦を通じて、業界の枠を超えたイノベーションやサービスの提供を目指しています。今後、同社が提供するリサイクルシステムが、京都にとどまらず日本全国、さらには国際的な展開へとつながることが期待されます。
お問い合わせ先
本システムの詳細については、株式会社JIGSAWまでお問い合わせください。報道関係のお問い合わせは、担当者の澤田までご連絡ください。
京都市が進める革新的なリサイクルシステムは、地域社会における持続可能な発展の模範となることを目指しています。