東京で11年ぶりの日・トルコ防災セミナーが開催されました
東京での日・トルコ防災セミナー
2023年9月17日、東京において日本とトルコの防災協力を深めるための日・トルコ防災セミナーが開かれました。このセミナーは、2014年から続く日本・トルコ間の防災協働対話の一環であり、11年ぶりの開催です。会場は中央合同庁舎2号館の国際会議室で、対面とオンラインを組み合わせたハイブリッド形式で実施されました。
防災に関する政策協議
このセミナーでは、まず両国の政府関係者による政策協議が行われました。具体的には、日本で設立が進められている防災庁とトルコの災害緊急事態対策庁(AFAD)の組織構造や活動についての説明がありました。特に、両国の大都市圏における地震対策についても話し合いがなされ、それぞれの現状と課題が浮き彫りになりました。質疑応答の時間には、日本側からの多くの質問が寄せられ、トルコ側から具体的な回答が返されました。
日本企業の参加
セミナーでは、日本の企業による先進的な防災技術の紹介も行われました。参加企業8社が自社の技術を紹介し、トルコの関係者と意見交換を行いました。特に、(株)Synspectiveや日本電気(株)、沖電気工業(株)などが参加し、各社の技術がトルコの防災対策にどのように役立つのかが議論されました。このような情報交換は、両国の企業間の連携を強化し、さらなるビジネスチャンスを創出することが期待されています。
参加者の声
参加者の中には政府関係者だけでなく、民間企業の代表者も含まれており、多様な視点からの意見が交わされました。「国際的な防災力を高めるためには、各国の知恵を持ち寄ることが重要だ」と語る参加者もおり、今後の協力の重要性が再確認されました。
今後の展望
このセミナーを契機に、日本とトルコの防災協力が一層強化されることが期待されています。国土交通省とトルコの内務省AFADが主催したこのイベントは、両国にとって有意義な機会となりました。今後も両国は、さらなる連携を深め、災害に対する取り組みを進めていく見通しです。
双方にとっての協力が進む中、私たちの生活がより安全になることを願っています。