セブン銀行、セキュリティ評価プラットフォーム「Assured」を導入
株式会社アシュアード(所在地:東京都渋谷区)は、セキュリティ評価プラットフォーム「Assured」をセブン銀行に導入しました。この取り組みは、セブン銀行が持つ全国27,000台以上のATMや、1日280万件の利用実績を背景に、デジタル化の加速を図るものです。ATMプラットフォーム戦略を掲げ、ATMをあらゆる手続き・認証の窓口にする新たな価値創造に挑む同銀行の姿勢が伺えます。
セキュリティ強化の必要性
近年、フィンテックの台頭など金融環境の変化に伴い、セブン銀行でもクラウドサービスの利用が急増しています。現在、社内でのクラウドサービスは100以上が利用されており、それに伴うセキュリティ対策も強化する必要が出てきました。リスク統括部の部長、木村氏は、これまでのチェックシートによる管理が困難になり、客観的で高精度な評価を実現する方法を模索していたと語ります。
「Assuredの導入はその解決策となり、必要なセキュリティ評価を専門家に委託することで、私たちの負担を大幅に軽減することが期待できました」と木村氏は続けます。特に、金融機関として高い水準を維持しつつ、複数のガイドラインを考慮したリスク評価が求められています。
Assuredの特長と期待
Assuredは、クラウドサービスの安全性を可視化し、セキュリティ評価を提供するプラットフォームです。木村氏は、Assuredの三つの主要な期待点について詳しく述べます。
1.
高精度なセキュリティ評価:金融業界の厳しい基準を考慮した評価が可能で、客観的かつ高精度な第三者評価の実施が期待されます。これによって、最新のセキュリティ動向に応じた適切な判断が可能になります。
2.
対応工数の圧縮:Assuredを利用することで、クラウドサービス事業者とのやり取りを効率化でき、事務作業の負担を大幅に軽減できます。これにより、セブン銀行のリソースを他の重要な業務に振り向けることができると期待されています。
3.
定期的な調査項目のアップデート:Assuredでは、セキュリティトレンドに応じて調査項目を定期的に改訂しているため、常に最新の評価が可能です。この柔軟性が、事業者にとって大きな利点となります。
企業連携の重要性
近年のデジタル環境において、企業間の連携やオープンイノベーションが重要視されています。セブン銀行は、社内外のアイデアやサービスとの協業によって新たなサービスを展開し、お客さまのニーズに応じた価値を提供しています。その中で、Assuredの導入は、安全性を高めつつ迅速なサービス展開を実現するための重要なステップとなります。木村氏は、今後もサービスの向上を目指し、安心・安全なDXを推進していくことを明言しています。
まとめ
セブン銀行がアシュアードを導入した理由や背景は、金融業界のデジタル化が進展するなかでのセキュリティ強化の必要性に根ざしています。今後、Assuredを活用することで、より安全にクラウドサービスを活用し、ATMプラットフォーム戦略を推進していくことでしょう。