セルージョンが資金調達を実施
再生医療ベンチャー企業のセルージョンは、シリーズBラウンドにおいて総額11億円の資金調達を行いました。この資金は、眼科疾患である水疱性角膜症に対する再生医療等製品であるCLS001の社会実装を加速するために使用されます。
資金調達の詳細と新規投資家
今回の資金調達には新規投資家として、東邦ホールディングス株式会社、東洋製罐グループホールディングス株式会社、UTEC5号投資事業有限責任組合、Gemseki投資事業有限責任組合が名を連ねています。さらに、既存の投資家にはSMBCベンチャーキャピタル5号投資事業有限責任組合、慶應イノベーション・イニシアティブ1号投資事業有限責任組合、DBJキャピタル投資事業有限責任組合が含まれています。
CLS001の概要
水疱性角膜症は、角膜移植以外では失明を防ぐことができない疾患であり、全世界で1300万人以上の患者が待機しているといわれています。しかし、角膜移植の年間施行件数はわずか約18万件と、深刻な治療の需給ギャップが存在します。この背景には、ドナーからの角膜提供の必要性や熟練した医師の確保、アイバンクの整備などが大きな壁となっています。
セルージョンはこの課題を解決するため、iPS細胞を用いて角膜内皮代替細胞を効率的に作成する技術を開発し、さらに簡便な手技で細胞移植を行う方法を組み合わせたCLS001を開発しています。この治療法は、2021年7月に医師主導での臨床研究が承認されており、慶應義塾大学病院での病院実施が待たれています。
今後の展望
調達した資金を活用して、セルージョンはCLS001の国内外での臨床試験の準備や研究・組織体制の強化を図ります。また、大手医薬品卸業者である東邦ホールディングスや、包装材メーカーの東洋製罐グループと連携し、CLS001のサプライチェーンの整備を進め、効果的な治療法の提供に向けて尽力する予定です。
セルージョンのビジョン
東京を拠点とするセルージョンは、慶應義塾大学医学部眼科学教室で発足した再生医療の革新を追求する会社です。iPS細胞から作り出す角膜内皮代替細胞に関する技術は、国際的な医療ニーズに応え、角膜移植の課題を解消することを目指しています。これにより、全ての人々に健康で豊かな生活を提供するというビジョンを掲げています。
会社情報
商号 | 株式会社セルージョン |
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代表者 | 代表取締役社長 羽藤晋 |
所在地 | 東京都中央区日本橋室町一丁目13番7号 |
設立 | 2015年1月 |
電話番号 | 03-5843-1785 |
URL | cellusion.jp |
これに関するお問い合わせは、セルージョンの公式ホームページから受け付けています。