京都フィルが新たに挑戦
2020-06-11 13:30:45
特定非営利活動法人京都フィルハーモニー室内合奏団が新章を迎える!
新型コロナウイルスの影響を受け、様々な活動が制限される中、特定非営利活動法人京都フィルハーモニー室内合奏団(以下、京フィル)が新たな試みに挑戦しています。この団体は、2021年6月13日に行われる公演「室内オーケストラの夏」で、国内オーケストラとして初となる観客を伴う演奏会を開催することを決定しました。これまで約3ヶ月間の活動休止を経て、彼らは音楽の力を信じ、再び舞台に立つ準備を進めています。
今回の公演は、緊急事態宣言が解除され、客席を設定しつつも安全を第一に考えた形で行われます。理事長の田中美幸さんは、この機会を生かして、観客に生きる希望と勇気を届けることを目標としています。コロナ禍において、特に音楽の持つ力を再認識したという田中さんは、「お客様に、音楽を通して元気を与えたい」という想いを抱いています。
京フィルは、特に志村けんさんの影響を受けて、リモート演奏「東村山音頭」をオンライン会議アプリを使って収録しました。この動画は、公開以来、7万回を超える再生回数を記録し、「美しすぎる」との反響が広がっています。田中さんはこのプロジェクトを通じて、音楽がもたらす感動を再確認し、多くの人々と共に音楽を楽しむことを目指しています。また、今後は「一万人の東村山音頭」を完成させるために、全国の音楽愛好家から合唱や合奏の映像を募集する計画も進めています。
さらに、リモート収録を経験した団員たちも、直接顔を合わせての演奏の重要性を実感しています。オーボエの岸さやかさんやバイオリンの森本真裕美さんは、マスクやフェイスシールドを着用した状態での演奏に挑戦しながら、それぞれの課題に向き合っています。特に、視界が制限されることで、アンサンブルの一体感が薄れることに戸惑いつつも、演奏を通じてコミュニケーションを深めることの大切さを伝えています。
6月の公演は、京都コンサートホールで予定されており、2回の公演が行われます。京都市左京区に位置するこの場所は、地下鉄でアクセスも良好です。チケットは、一部完売をしているものの、まだ購入可能なチャンスがあります。京都フィルの演奏を楽しめる機会を逃さないよう、積極的に参加してみてはいかがでしょうか。
新型コロナウイルスの影響を受けた音楽の現場において、京フィルが提案する新しい音楽体験は、今後の文化活動に大きな影響を与えることでしょう。そして、音楽がもたらす力を信じ、共に生きる喜びを分かち合う時代が到来することを、私たちも願っています。
会社情報
- 会社名
-
特定非営利活動法人京都フィルハーモニー室内合奏団
- 住所
- 京都府京都市中京区三文字町200番地ミックナカムラ303号室
- 電話番号
-
075-212-8275