健康意識の変化
2022-05-24 11:00:10
コロナ禍3年目に見る健康意識と働き方の変化とは
コロナ禍3年目に見る健康意識と働き方の変化
COVID-19の影響が続く中、日本全国の20〜59歳の男女を対象にした調査によると、働く人の約6割が体の不調を訴えていることが明らかになりました。特に注目すべきは、女性が男性よりも多く不調を感じているという結果です。特に多くの人が改善を望んでいる生活スタイルとして「運動不足」、「睡眠」、そして「体重・体型」が挙げられています。
この調査は、2022年4月に実施され、有効回答数は400名となっています。コロナ禍の影響で、多くの人が心身の健康に対する意識が高まる一方で、十分な健康管理ができていると自己評価している人はわずか4人に1人と少ない現実が浮かび上がっています。
不調の実態とその受容
調査の結果、身体的な不調として最も多く挙げられたのは「疲労感」と「目の疲れ」で、どちらも31.5%がこれを感じています。また、生活の中で特に不足していると感じるものとして「運動」が46.3%、次いで「睡眠」が37.0%という結果が見られました。このことから、日常生活において健康的な生活スタイルが求められていることが分かります。
メンタルヘルスの重要性
また、約6割の人が過去1年でメンタルの不調を感じているというデータも確認されました。心理的なストレスがもたらす影響が大きいことは誰もが知る事実ですが、実際にそれを周囲に相談する人は少数にとどまっています。調査によれば、57.3%の人が不調を感じても誰にも相談しないと回答しており、中でも「相談しても仕方がない」という意見が目立ちました。このような状況は、今後の健康問題の深刻化につながる恐れがあると考えられます。
企業の健康管理への取り組み
一方で、企業の健康管理への新たな取り組み状況を見てみると、この3年間で健康管理に関する新しい施策を導入した企業は3割にも満たないことが分かりました。多くの企業で、ストレスチェックを受けた経験のある従業員はおよそ61%に上るものの、満足度はわずか22.8%、オンラインの健康相談サービスを利用したことがある人は4.7%という結果に留まりました。
これらのデータからは、企業が提供する健康管理サービスに対する満足度が低いことが浮き彫りになり、新たな改善が求められる状況であることがうかがえます。
専門家の見解
この状況に対し、東京大学の種市摂子先生は「健康意識の高まりとともに、個々の健康管理が企業の価値にも直結する」とし、健康を重視した働き方を提案しています。特に、調査結果からも見られるように、多くの人が健康問題を抱えながらも相談できない環境は、今後解決されるべき課題です。新しい健康管理のサービスが企業や社会のスタンダードとなる未来が期待されます。
新しい健康経営の提案
2022年5月には、オンライン健康相談サービス「QOLオンライン」が提供開始されました。このサービスは、専門家によるアドバイスを通じて、従業員が自身の健康について相談できる環境を整えることを目的としています。回答者の声に寄り添いながら、健康サポートを行うこの新しい取り組みは、多くの企業にとって大きな意味を持つことでしょう。
最後に、今後の健康管理における新たなサービスや取り組みが社会全体に浸透し、個々の健康が大切にされる環境が整うことを期待したいと思います。
会社情報
- 会社名
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オンウェーブ株式会社
- 住所
- 東京都千代田区岩本町3-9-2PMO岩本町7階
- 電話番号
-
03-6206-8690