国立新美術館での特別展示「リビング・モダニティ today」
2025年3月19日から6月30日まで、国立新美術館では「リビング・モダニティ 住まいの実験 1920s-1970s」という特別企画展が開催されます。この展覧会では、建築家たちが探求した新しい住まいの概念を中心に据え、その成果がいかに人々の生活を変えたかを振り返ります。展覧会は、7つの観点からモダン・ハウスを考察するもので、インテリアに関心のある方にとっても興味深い内容となっています。
展覧会の中でも特に注目を集めているのが、ドイツの家具ブランドTECTAのブースです。TECTAは、バウハウスのデザイン思想を引き継ぎ、現代の解釈で家具を製作しているブランドとして知られています。その魅力的なプロダクト群が、本展の企画展示室2Eで見ることができます。
TECTAの魅力
TECTAは1972年に設立されて以来、バウハウスの巨匠たち、例えばヴァルター・グロピウスやミース・ファン・デル・ローエ、マルセル・ブロイヤーが手掛けた名作家具を復刻し続けています。そのデザインは、時代を超えて愛される本物の価値を持っています。展覧会に出展されるプロダクトは、バウハウスオリジナルのものと、TECTA社が独自に解釈した新しいデザインが融合したものです。特に注目されるアイテムは以下の2つです。
- - TECTA F51 ARM CHAIR:ヴァルター・グロピウスによってデザインされたアームチェアが、現代的な布地で装飾され、一新された姿で展示されます。
- - TECTA S43-2 CABINET:マルセル・ブロイヤーによるチェストが、耐久性のあるステンレス製と個性的なハンドルを組み合わせてモダンに生まれ変わりました。
これらの作品は、バウハウスのデザイン哲学を体現するものとして、多くの来場者を魅了することでしょう。
展覧会概要
「リビング・モダニティ 住まいの実験 1920s-1970s」は、毎週火曜日を除いて開館しており、入場料は一般1,800円、大学生1,000円、高校生500円で、子どもは無料です。また、特定の展示スペースは、チケットを持っていない方でも無料でご覧いただけます。
会場は、東京都港区六本木7-22-2にある国立新美術館です。この美術館は、その現代的な建築と共に、アートやデザインに関心を持つ人々の集う場所として広く知られています。田んぼの水が引かれて実が育つが如く、デザインもまた、時代と共に進化し成長を遂げていくものです。
TECTA MIT MARUNOUCHIの開催
同時に、アクタス・丸の内店では『TECTA MIT MARUNOUCHI-バウハウスとテクタの名作家具展-』も開催されています。こちらの展示会では、バウハウスのデザイナーによる名作を一堂に集め、TECTAの歴史を深く知ることができる機会です。特に、プルーヴェとTECTAの関わりのある『D80』チェアの直筆スケッチも展示されているので、訪れる価値があります。
この特別な展示とともに、バウハウスの影響を受けたモダンなデザインの世界を楽しんでみてはいかがでしょうか。日常生活の中でのデザインの重要性を再認識する素晴らしい機会となるでしょう。国立新美術館の展覧会で、新たな発見とインスピレーションを得ることができるはずです。