健診結果の理解が受診行動に与える影響
最近、Ubie株式会社が実施した「医療アクセス実態調査」の第4弾が、健診結果を受けた後の受診行動における深刻な現実を浮き彫りにしました。調査によると、健康診断で要再検査や要治療といった判定を受けた人のうち、なんと43.8%が適切な医療機関を受診していないことが判明しました。この「医療迷子」とも言える状態が、私たちの健康にどのような影響を与えているのか、そしてこの問題にどのように対処すべきかを考えてみたいと思います。
調査結果の概要
今回の調査は、全国の20歳以上の男女2,000名を対象に行われました。これまでの調査では、体調不良の際の情報収集や受診行動について多くの課題が明らかになってきましたが、特に健康診断後の受診行動について焦点を当てたのが今回の調査です。その結果、C〜D判定を受けた人が医療機関を受診しない背景には、結果を十分に理解できていないことが関係していることが示されています。
理解度と受診率
調査によると、健康診断を受けた人のうち、B判定以上の所見を持つ人は67%に達しますが、その中でも約46%が結果を確認した後「何もしなかった」と回答しています。C〜D判定を受けた368名のうち、医療機関に受診したのは56.3%しかおらず、43.8%が未受診という結果が出ています。このことから、健診結果に対する理解度が受診行動に大きな影響を与えていることがわかります。
理解不足の要因
未受診の理由として特に多かったのが「深刻度がわからない」と「数値が理解できない」というものです。約35%の人が「確認したが理解できなかった」と回答しており、専門的な表現や数値が主な障壁になっていました。特に、健康診断結果に記載される数値や用語が理解できず、多くの人がその意味を把握できていません。さらに、「面倒だから」や「自覚症状がないから」といった、心理的な要因も受診を妨げていることが浮き彫りになりました。
医療迷子問題の解決に向けて
このような現状を受け、Ubie株式会社は「医療迷子レスキュー プロジェクト」を立ち上げました。医療迷子とは、適切な医療行動をとれずにいる状態を指し、多くの人々がそうした状態にあることが調査を通じて明らかとなりました。この問題を解決するためには、まずは健診結果の理解を促進することが必須です。かかりつけ医がいる場合、生活背景を踏まえた説明や必要に応じた専門医への紹介が受けられ、受診行動に繋がる可能性が高まります。
テクノロジーの活用
さらに、テクノロジーを活用することで、健診結果をわかりやすく提供し、患者が自らの健康状態を把握しやすくするシステムが求められます。このような仕組みがあれば、専門用語や複雑な数値に悩まされずに済み、検査結果を正しく理解することができるようになるでしょう。 医療への正しいアクセスを促進するため、テクノロジーの力を活用したアプローチは今後ますます重要となるでしょう。
まとめ
今後は、このような問題を踏まえ、健診結果が「置き去り」にされないようにするための体制を整えるべきです。受診率向上には、多くの人が健診結果を正しく理解し、自らの健康を管理する意識が必要です。これらの努力を通じて、私たちの健康を守るための効果的な医療行動をとることができる社会を目指していきましょう。