東京大学との共同研究による新しい発見
新たな研究成果が、メンタルヘルスと睡眠の質改善の可能性を示唆しています。Upmind株式会社(東京都文京区、代表取締役社長:箕浦慶)は、東京大学の滝沢龍研究室との共同研究を通じて、瞑想の習慣が睡眠の質に与える影響を明らかにしました。この成果は国際学術誌「BMC Digital Health」にも掲載され、瞑想が科学的に睡眠改善に寄与することを証明しています。
研究の概要
この共同研究は2022年4月に始まりました。研究チームは、メンタルヘルスに不調がない労働者を対象に、特にアプリを用いたマインドフルネス瞑想の効果を検証してきました。2023年9月から行われたランダム化比較試験では、参加者がアプリを利用し、マインドフルネス瞑想を2か月間(週4〜5回)行った結果、主観的および客観的な両面から睡眠の質が有意に改善しました。
睡眠の質の具体的改善
この研究では、以下の具体的な改善が確認されました:
- - 不眠の程度を測る指標(ISI)が約19%改善した。
- - 日中の安静時心拍数が低下した(Fitbitによる生体データ)。
- - 深い眠りであるノンレム睡眠の割合が安定した(Fitbitによる生体データ)。
一般的に、ISIスコアが8を超える場合、不眠症の疑いがあるとされていますが、研究開始前に平均8点であった参加者のスコアは、研究後に大幅に改善されました。この改善は臨床的に意義のある結果でありました。
国際的な学術誌への採択
さらに、本研究の成果は国際的な査読付き学術誌「BMC Digital Health」に採択されました。これは、アプリを利用したマインドフルネス瞑想の有効性が国際的に認められたことを示しています。25名の介入群と28名の統制群の女性労働者に対する研究結果は、その後の研究とともに、多くの注目を集めています。
代表者と研究者のコメント
Upmindの代表、箕浦慶はこの成果に対し、「東京大学との共同研究が国際的に評価され、非常に光栄です。この成果を通じて、より多くの人々に安心して利用できるサービスを提供し、心身の健康をサポートする社会の実現に寄与していきたい」とコメントしました。
また、滝沢龍准教授も「アプリを通じて誰もが気軽に取り組めるマインドフルネス瞑想が睡眠の質を改善する可能性を示しました。この結果は、働く人々のメンタルヘルスへの新たなアプローチを提供するものです」と述べています。
社会的な影響と今後の展望
近年、多くの企業が労働者の睡眠不足やメンタル不調に悩まされています。調査によると、労働者の平均睡眠時間はおよそ6時間で、理想的な7時間を大きく下回っています。また、6割以上の従業員が「睡眠の質が良くない」と感じていることがわかりました。
本研究の成果は、アプリを通じて手軽に実践可能なマインドフルネス瞑想が、睡眠の質を改善できる可能性を示したことに大きな意義があります。今後は、法人向けに睡眠セミナーやアプリを提供し、従業員の健康促進および生産性の向上を図ることで、健康経営の推進に寄与していく考えです。
Upmind株式会社の概要
Upmindは、東京大学発の企業で、マインドフルネスに関するサービスを監修・開発しています。国内最大のマインドフルネスアプリ「Upmind」は、150万ダウンロードを超え、東京大学の滝沢研究室との共同研究により、AppStore総合ランキング1位を獲得するなど、その実績は顕著です。
さらに、企業へのサービス提供として、東京建物やGrand Hyatt Tokyoなどとも連携しています。科学に裏付けられた健康習慣を広める活動に取り組んでおり、今後の展開に期待がかかります。
代表取締役箕浦慶のプロフィール
箕浦慶は、オーストラリア・パース出身で、東京大学工学部を卒業後、チームラボやBain&Companyでの経験を経て、2021年にUpmindを設立しました。彼は、10年以上にわたる瞑想の経験を持っています。
共同研究先の情報
滝沢龍研究室は、東京大学大学院教育学研究科で、“こころの健康を科学する”ことをテーマに、実証的な研究を進めています。
お問い合わせ
Upmind株式会社広報チーム
Email:
[email protected]
公式サイト: Upmind
Instagram:
Upmind公式Instagram
本研究が提示する新しい知見が、睡眠の質改善に向けた新たなアプローチをもたらし、メンタルヘルスの促進に寄与することを期待しています。